心鈴泉-心理学とカウンセリング

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距離感を感じるパートナー

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付き合っている者同士、相性が良いこともあればいまいちなこともあり、パートナーシップにもいろんな形はあるものかもしれませんが、仲は良いけれども一緒にいる時間があまり盛り上がらなくて、相手が楽しんでいるのかどうかよくわからない、という感じになるケースもあると思っています。お互いに気をつかっていてまだ自分を出し切れていない部分があったり、共通点があんまり多くなくて話が盛り上がらなかったり、という感じです。お友達という訳ではなくて付き合ってはいるのですが、パートナーに対してなんとなく距離感があるような感じ、といっても良いかもしれません。

そういう関係性の場合、もしかしたら合わないのではないか、という不安感を感じたり、もっと仲良くなっていきたいと思ってはいるものの、どうやったらいいのかわからない、と感じたりすることもあるかもしれません。もしそんな風に、パートナーに距離感を感じているよう状態になった場合、ちょっとチェックしてもらいたきポイントがあります。


自分から近づく、ということに怖れを感じていたり、ある程度、距離感を保った状態での関係性を自分自身も望んでいるようなところはあるでしょうか?
今の状態に不安感を抱くようなところはあるものの、距離感があることで、ある意味ではあなたにとってメリットといえる部分はあるでしょうか?
親密感に怖れがある場合、あんまり近寄ってこられるのも困る、ということがあったり、自分から近づいていくのにも抵抗が出ることもあると思います。居心地のよい距離感というのは人によって違いますし、べったりの距離感よりも少し間がある方が落ち着く、ということもあるかもしれません。

ただ、今よりももう少し距離感を近づけたいと思えるのであれば、自分から近づく、ということが大切になってきます。腹の探り合いのようになったり、相手の方からもう少しオープンになってくれることを望むというよりも、今の関係性に不安感があるのなら、自分からオープンにしていくということや、自分から近づいていくということが求められてきます。


自分から近づいていくために、パートナーとの関係性の中で、もう少しありのままの自分を出してみてください。パートナーに対して、一歩、自己開示をしてみてください。気を使って出せていない自分自身の姿や、話せていない自分自身の内面があるのなら、それをパートナーに見せてあげてください。あなたにとって、パートナーに距離感を感じているということは、パートナーのことがよくわからならい、という部分もあるかと思います。もっとパートナーにオープンになってもらいたいという想いを抱くのなら、まずはあなたから、オープンにしていくための一歩を踏み出してみてください。

あなたがオープンになったときに、パートナーから反応があると思います。あなたがオープンにした部分に対して受け入れてくれたり、少し嫌な顔をしたり、あるいは、パートナーからまだ見せてくれたことのない一面を見せてくれたりなど。その反応を見ることで、あなた自身もまたパートナーのことを一歩理解できます。こういうのOKなんだな、とか。こういうの嫌なんだな、とか、こうしたらこんな反応をしてくれる人なんだな、など。これを繰り返していくことで、お互いがお互いをより理解できるようになり、距離感が近づいていきます。

あなたから、近づいてください。どちらかというと最初の一歩を踏み出す方が精神的な負担はあり、この一歩をパートナーからしてもらった方があなたは楽かもしれません。最初の一歩を踏み出しているのが自分だと、自分ばかりが頑張っているような気分にもなるものかもしれません。ただ、不安感があって、この関係性をもう少し仲の良い状態にしていきたいとあなたが望むのであれば、あなたから、一歩を踏み出してあげてください。


パートナーのことをもっと理解しようとしてみてください。例えば、どんな質問をしたら、どんな風にたずねたら、相手は自分のことを話しやすいでしょうか?
質問した時にも、相手から反応があると思います。すらすらと答えてくれたり、むしろよくぞ聞いてくれたとノリノリで話してくれたり、きかれること自体がちょっと嫌そうだったり、答えにくそうにはしているけれども嫌というわけではなくて、どう答えたらいいのか考えながら話してくれる感じだったり、なんでそんなことを聞くのか、こちらの反応をうかがってくるような感じだったり、その反応には色々あると思います。そういう部分もよく見てあげてください。そこに好き嫌いや趣向や傾向や、その人がどういう人なのかを示すものも含まれています。パートナーのことをよく見てあげてください。理解できた度合いだけ、一歩あなたからパートナーに近づくことができます。


相手を変えようとしたり、自分に合わさせようとするのではなく、なるべく相手のペースや雰囲気、相手のスタイルや好みに同調できるところは同調してあげてください。そのためには、自分の理解したいように相手を理解しようとするのではなく、なるべく、相手のありのままの姿を理解して、そのままを受け入れてあげることが大切です。自分と相手が同調している状態ができると、自分が相手に合わせるだけではなく、相手も自分に自然と合わせてくる感じになり、距離感を近づけて行きやすくなります。

相手と話をするときには相手の話を聞く、という部分が大切です。自分がいかに面白い話をするか、ということよりも、話の中でいかに相手を主役にしてあげるか、ということができた方が満足感を与えやすいです。相手のタイプにもよりますが、話の優先順位は基本的に、自分は2番で相手が1番、と意識するくらいでちょうどいいかもしれません。面白い話をして相手を喜ばせようとするのもいいかもしれませんが、それよりも、相手が話したい話を聞いてあげる方が相手から満足感を引き出しやすいです。ただ聞いているだけではなく、話をよく覚えておく、ということがポイントです。例えば、前回相手が話していたことをよく覚えておいて、次話すときにその話を聞く、ということができると、話題が盛り上がりやすいです。「この前言ってたあれって、どうなったの?」と質問してあげる感じです。話を覚えておいてもらえるということ自体が、相手にとって嬉しいと感じられやすいものだったりします。

話をしていく中で、相手がこだわりを持っているものや、頑張っていること、というのは、特に意識を払って見ておいた方が良いです。それを覚えておいて、その価値を見て、相手に言葉で伝えてあげてみてください。こだわっているものや、頑張っているものを認めてもらえた時、相手は自分の価値を見てくれているということを感じることができ、それは満足感を感じやすい体験になります。ただ、相手をほめるだけではなく、そういうポイントを見てほめるということが大切です。上辺だけのものにならないように、口だけではなく心から自分もその価値を感じてあげてみてください。

パートナーにとって居心地のよい空間を作っていくこと。あなたからパートナーにその部分を与えていくということができた度合いだけ、2人の間の距離感を近づけていきやすくなります。


パートナーとの間に距離感を感じる時は、あなたから近づいてあげてください。自分からパートナーに近づいていくために、自己開示していくこと、理解していくこと、受容して同調して居心地のよい空間を作っていくことにトライしてみてください。急激に何か距離を詰めるようなことをしようとするというより、一歩一歩少しずつパートナーのことをよく見ながら、近づいてあげてください。お互いにとって居心地のよい距離感となるよう、パートナーと歩調を合わせて、少しずつ絆を育てていくこと。そのために、あなたが勇気をもって最初の一歩を踏み出して見てくださいませ。