心鈴泉-心理学とカウンセリング

人間関係、恋愛、仕事の各シーンで使える心理学についての記事を記載しています。

過去の恋愛のトラウマがあって、彼のことを信じきれない

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元彼や昔好きだった人との恋愛関連で心が深く傷つくような出来事があって、それがあまりにも痛かった場合、もし、もう一度同じことがあったらどうしよう、という怖れが出てきて、今の彼をなかなか信じることができない、ということがあります。

こういった心の中でトラウマのようになっている部分に関しては、例えば、こんな感じの対処方法があります。
・記憶を客観的に思い出す。人に話したり、何かに書いたりするして吐き出す。
・イメージや類似体験を使って、トラウマで出てくる感情に慣れる。
こういった手段を使ってやりたいこととしては、頭の中でその出来事を重く扱っている状態から、徐々にその重みを軽くしていく、という感じです。

ただ、もし自分の中で、その出来事に対して執着のようなものがあり、もう絶対に同じことは体験したくない、といった、強い想いがあるような場合は、その出来事の重みを軽くしていく、ということ自体に抵抗感が出てくるものかもしれません。


恋愛関係の中では、感情を感じさせてくれるような出来事がたくさんおきます。そこで感じる感情には、ポジティブなものもあれば、ネガティブなものもありますが、そこには、自分の心理面の課題のようなものが出てきます。例えば、自分を犠牲にして相手から愛情を得ようとする癖があるけど、その犠牲は手放した方がいいよ、といった課題があるような人の場合、彼から都合のいい女のように扱われてしまう、という前回書いたような記事のようなことがあったりします。

心の中でトラウマとなっているような出来事に関しても、同じことが言えます。とても深く傷つくような出来事の中に、自分の心理的な課題と言える部分があるとしたら、そこにはどんなものがあると思えるでしょうか?

人が抱える心理的な課題には様々なものがありますので、これだ!、というものをここに1つあげるのはちょっと難しいのですが、もし、タイトルに書いたような、彼を信じきれない、という状態であれば、相手を信頼する、とか、自分を信頼する、ということに関して、課題のようなものがある可能性があります。

例えば、昔好きだった人が何か問題のようなものを抱えていて、それを見たときに、彼のことや自分のことや、2人の将来のことなどに関して自分が不安を感じて、相手や自分を信頼できないような感覚になり、それが発端でトラウマとなるような出来事がおきた、とか。

例えば、自分を信頼できなくて、相手からそのことを厳しく指摘されるような出来事が繰り返されていくうちに、それが発端でトラウマとなるような大きな喧嘩がおきた、とか。

これらはあくまで例として書いたもので、具体例を掘り下げるとちょっと脇道にそれる感じがしたので、ぼやけた感じで書いたのですが、自分の場合には、どういったものがあるだろうか、ということを思い巡らせる時のヒントになれば、と思います。

こういった心理的な課題、というのは、形を変えて、何度もその人の前に出来事として現れてくる傾向があります。そのため、クリアしない限り、似たようなことが繰り返される可能性があります。

私っていっつも、恋愛でこういうパターンにはまる、、、、自分にはなんの問題もないつもりなのに、なぜか、私だけひどい目にあう、、、、という感じがしている人の場合は、そこに本当は気づいている自分自身の課題のようなものが眠っていて、それがクリアされていないために、似たようなことが繰り返される、という感じになっています。

トラウマとなるような出来事に関しては、相手が悪い、とか、相手に問題がある、と思えるものですが、そこをあえて、自分にも至らなかった点はないだろうか、という風に考えてみた方が良いです。相手の問題を掘り下げても、腹が立つだけです。相手を変えることは基本的にはできないので、相手の問題は掘り下げれば掘り下げるほど、虚しくなります。相手の問題を見ている時、そのトラウマを作り出しているネガティブな感情に繰り返し浸ってしまうことにもなりがちです。

ただ、もし、その出来事の中から、自分の心理的な課題を見つけることができるとしたら、次のステップが見えてきます。その課題をクリアできる自分を受け取ることができたら、同じような出来事を回避するようなことができたり、似たような出来事が起きても対処できる可能性を感じることができるようになります。

大切なことは、そのトラウマの原因となった記憶に執着して、二度と同じことが起きないように警戒することではないです。その執着と警戒には、それ相応のエネルギーが浪費されますし、そこで疲れ切ってしまうこともあります。それが嫌すぎて、もう恋愛なんてしたくない、とか思えてくることもあるかもしれませんが、できれば、そのエネルギーは自分の心理的な課題を見つけることや、その課題をクリアすることに使った方が良いです。


課題を見つけるためのもう一つのヒントとして、そのトラウマとなった感情について、幼少期の体験で同じような感情を感じたことがあれば、それが、その感情のルーツになっている、というものがあります。自分が小さい頃に体験したことで癒しが求められているような部分というのは、大人になってからもう一度その感情を再体験する、ということがあり、カウンセリングの場面でも、そういった記憶がないか聴かせてもらうことがあります。

よくあるのは、小さい頃、両親との間でのやり取りで深く傷ついた出来事が、形を変えて彼との間で起こる、というものです。その場合、心の中で自分の幼い頃のことをイメージしてもらって、その幼い自分にしてあげたいことを大人の自分がしてあげたり、かけてもらいたかった言葉をかけてあげたり、抱きしめてあげる、といったことをイメージの中ですることを通して、傷ついている子供の部分に対する癒しをカウンセリングの場面では行うことがあります。やったことがないと、どういう感じになるのかわかりにくいかもしれませんが、こういったことで傷ついている部分に対するケアを行うことで、その体験に対する印象や解釈のようなものを自分の中で変えることができた時、今、現実の中で起こっている出来事や彼との関係性の中で自分が受け取るものを変えていくことができます。


どうしても、そのトラウマになっている感情に対する執着のようなものがあって、その記憶にとらわれてしまう、という場合には、執着を手放す、ということが大切です。やり方は色々あるのですが、ひとつ方法を紹介すると、以下のようなものがあります。

自分自身に以下の1〜3を順番に問いかけてみてください。答えは、はい、いいえ、のどちらかでいいです。
1「その執着は手放せますか?」
2「その執着を手放しますか?」
3「いつ、その執着を手放しますか?」

その答えは、ポジティブなものでも、ネガティブなもの、でも構わないです。1度やるだけではなく、何回か繰り返していくことで、だんだん、執着が軽くなっていく感覚がでてきたら、効果あり、です。


恋愛の中では、自分の心を揺さぶられるような様々な出来事がおきます。中にはトラウマとなるような強い感情を感じることもありますが、乗り越えることができた時に、受け取れるものは大きいです。恋愛の中で、何か行き詰まるようなことがあった時に、ここに書いたことを少しでも役立ててもらうなら幸いです。