心鈴泉-心理学とカウンセリング

人間関係、恋愛、仕事の各シーンで使える心理学についての記事を記載しています。

甘ったれな自分

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自分の中の精神的に幼い部分を見て、自分は甘ったれだ、なんてと思うようなことはありますでしょうか?誰しも探せば、どこかしら精神的に未成熟なところを抱えているものかもしれませんが、そこに自己嫌悪のようなものを強く感じているような場合には、自分自身を厳しく罰したい気分になる人もいらっしゃるかもしれません。

例えば、辛い状態から簡単に逃げてしまいがちだったり、何かあったときに自分で解決できずにすぐに人を頼ってしまったり、誰かに依存してしまうような傾向があったり、、、などなど、自分自身の甘さを罰するための切り口は色々とあるものかもしれません。自分へのダメ出しが強いあまりに、自分に自信がない、という人もいらっしゃるかもしれませんね。

身近にその甘さをビシバシと指摘してくる鬼教官のような人がいる場合には、その自己嫌悪は強くなりやすいものかもしれません。いつも同じことを指摘され続けている状況で、かつ、その教官のものの見方に自分が飲み込まれてしまっているような場合には、なんて自分はダメなやつなんだろう、、、という感じで、自分自身に最低の評価をしがちになる、なんてこともあるかもしれません。


こんなとき、じゃあどうしたいか?、という自分なりの想いが最も大切です。もっとお気楽になりたい、という人もいれば、この甘さの部分をなんとかしていきたい、という人もいらっしゃるとは思いますが、もし、自分の中の未成熟な部分を成長させたい、という想いを持つのなら、どういう風に成長したいか、というゴールのようなものが明確にある方が、自分の気持ちを集中させやすいです。

甘さの部分をなんとかしたい、というときに、もし成長できている自分をイメージするとしたら、どんな感じになるでしょうか?
こんな風になれたらいいな、と思える自分自身の姿を思い描いてみてください。真似したいと思える人がいるなら、その要素をそのイメージに取り入れるのもありです。このイメージはできるだけ具体的な方が良いです。

自分にダメ出しをしているときというのは、とてもネガティブな雰囲気になると思います。ただ、自分を責め続けても、そこで立ち止まっているだけで、状況は前に進みません。そのエネルギーを、成長したい、という方向に向けることで、状況をより良い方向に動かしていくことができます。どんな自分になりたいでしょうか?
自分なりにたどり着きたいところを思い描いて、そこにエネルギーを向ける、という風に、この気持ちを切り替えていくことがとても大切です。


この目標のようなものに意識を向けていこうとするときに、それを邪魔するかのように、否定的な思考や感情が出てくることがあります。例えば、そんな風には自分はなれない、とか、そんな風になりたいけれども、正直そんな風になれるとは想像できない、とか、自分には似合わないかもしれない、とか、自分がそうなることを想像したら怖くなってきた、とか、なんだか気持ち悪い、などなど。ゴールに向かいたい気持ちと、そこに向かうことに抵抗するような気持ちが両方心にあるような感じになることがあります。

なりたい自分になろうとしているのに、そこに至るまでにやらなければならないことがあったときに、やりたくない、という気持ちが出てくる、というパターンもあります。辛いことや、苦労があるようなことは、できるだけ避けたいという気持ちが出てくるのは、ある意味本音の部分だとも思います。やらなければならないことって、よくよく見てみると本当にしなければならないことではないこともありえますので、避けれるなら、避けたても良いと思います。とはいえ、絶対にやらなければならないことは、ゴールに向かうためには、腹をくくってやっちゃった方が良いです。やりたくないけど、やらなきゃいけない、という意識で悶々としていると、それだけでパワーを使ってしまいますし、そこを他人から突っつかれることも時にあります。そういう場合は、やっちゃった方が楽です。ただ、どうしても気持ちが乗らない、ということもあると思います。こういうのも、ゴールに向かうことに抵抗する気持ち、の一つです。

目標のようなものを持った時に、いつも必ず目標が達成されるのかと言えば、上手くいくこともあれば、上手くいかないこともあると思います。自分がなりたいと思ったことが、必ずうまくいく、なんていうことがあるとしたら、このゴールに向かうことに抵抗する部分があんまりなかったり、あっとしても、それが弊害にはならなかった、のだと思います。ただ、みんながみんな、そんな風にはならないものなのかもしれません。


もし、この抵抗感を手放すことができるとしたら、目標のようなものにむけて自分のエネルギーを注いでいくことがぐっと楽になるのですが、そのためには、自分の中にどんな抵抗が眠っているかどうかに、目を向けることが求められてきます。

何に抵抗を感じていますでしょうか?
何がイヤでしょうか?
できないような感じがするとしたら、その理由は何でしょうか?

自分なりにその抵抗感を感じる理由を理解しようとしてみてください。ここでは直観を使ってみるのも、お勧めです。上に書いたような問いを自分にしたときに、頭の中にぱっと思いついたことは、ちょっと見当違いに思えるようなことも、よくよく考えてみると、当たっていることが多いです。

抵抗感の理由となっている、自分の内側にある思考を見つけてみてください。例えば、こんな感じです。
・自分を変えないで、結果を出したい。周りが変わればいい。自分を変えるために頑張るようなことはしたくない。
・こんな風に自分を変える、というのは、高望みしすぎ。私には、こんな自分はふさわしくない。
・私には、人として大切な、XXX、が欠けている。だから、こんな取り組みをしても上手くいくわけがない。
・結果がすぐに出ないなら、やりたくない。結果がすぐに出ると思えない。無駄な努力に思える。
・私のことを愛さない、XXX、が悪い。それなのに、私が自分を変える、というのはやっぱり理不尽だ。

ここと向き合うのには、エネルギーがいるかもしれません。見たくない部分かもしれませんが、そこをあえて見てみることで、なぜ、成長することに抵抗を感じていたのか、というのに気付くことができます。

この思考をやめると、抵抗感を手放すことができます。ただ、やめるかやめないかは、自由に選択できることです。やめる、と選択することで、抵抗感を手放して、なりたい自分になるための道が開けてきます。思い切って、その思考を自分の内側から削除する、というくらいの気持ちでも良いかもしれません。

その思考を取り除くときに、代わりに新しい思考を選択してください。といっても、特別な思考になるわけではないです。XXXをしたくなる、という思考をやめて、XXXをする、という思考を選択する。ふさわしくない、という思考をやめて、ふさわしい、という思考にする。そんな感じで、取り除く思考を見た時に、自然と思いつくものを、その代わりになる新しい思考として選択できます。この思考の整理ができると、なりたい自分になる、というプロセスをよりスムーズに進めることができます。


甘ったれな自分、というテーマで今回の記事を書きましたが、なりたい自分になる、とか、成長をブロックしている抵抗感に取り組む、といったことは、甘ったれな自分、というのとは関係なく、いつでも自分自身に使えるツールです。

自分自身と向き合うことは少し大変だなと思うこともあるかもしれませんが、そこにある思考を整理していくことができたときには、もやもやしていたものがすっきりとするかのような、感覚を受け取ることができるものです。

自分の中にある未成熟な部分に取り組みたいと思えるようなときには、ここに書いたことをぜひ役立ててもらえれば幸いです。