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心鈴泉-心理学とカウンセリング

人間関係、恋愛、仕事の各シーンで使える心理学についての記事を記載しています。

好きな人ができたときに知っておいてほしいこと

 

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好きな人ができた、というのはとても素敵で価値のある体験です。
好きな人ができたことで、日々の中に楽しみなことや期待することがでてきたりしますし、
中には、好きな人がいるというだけで何だか元気が出てくる、という方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、ある人にとっては、好きな人ができた、ということは、不安を生み出す要素になることもあります。
それは心理的に、人を好きになることが怖い、と感じることがあるためです。
好きになったからと言って、相手も同じように自分のことを好きになるとは限らないです。
そこから、自分が傷つくのが怖いあまりに、相手に近づきにくくなったり、相手を遠ざけたくなる、
というような心理状態が生まれてくることもあります。
過去の恋愛を思い出して、もう傷つきたくないという想いから、自己防衛のために、
人をあんまり好きにならないようにする、という方もいらっしゃるかもしれません。

その心理があるために、好きな人ができたときには、何も考えずに無邪気に相手に近づくというよりも、

 まずは相手の気持ちを何らかの方法で知りたくなったり、

どうやったらより安全に相手との距離を縮めていくことができるかを考えたりするものかもしれません。

ここで、もし、自分自身の心の中であったり、相手の心の中にある恋愛心理的な部分を理解しておくことができると
その恋愛をより上手く進めていくことができるようになります。
今回の記事においては、好きな人ができたときに、人の心理について知っておいてもらいたいことを、
4つのポイントに分けてまとめました。
好きな人ができた人、もしくは、あの人の事が好きになりそうかも、ということがもしあれば、
ぜひ読んでみてもらえれば、と思っています。

 

・好きな相手が自分のことをどう思っているか

自分が相手のことを好きな場合、基本的には自分が感じているよりも少し遠い距離感を相手は持っています。
自然と自分は好きな相手のことを考える時間が多くなるので、普段接している以上に、
自分自身は相手のことを身近に感じやすくなります。
ところが、それを相手側の目線から見ると、自分が感じている距離感ほどには、
相手は自分のことを近くには感じてはいるとは限らない、ということになります。
自分が相手を想っているように、相手も想っていてほしいと期待してしまうのが
人の心というものかもしれませんが、そこは少し冷静になって客観的に相手を見てみることが大切です。

相手が感じている距離感を知るためには、これまでの相手の行動を振り返って見てみるということが求められてきます。
相手はあなたに対して普段どんな振る舞いをしたり、どんな態度をとっているでしょうか?
例えば、LINEやメールのやり取りが中心になっているのであれば、相手からのレスが早いかどうか、
相手からの連絡が頻繁に来ているかどうか、いつもスタンプだけですませていないか、
といったことも相手がこちらにどれだけの関心を持っているかを知る目安の一つになっていきます。

LINEやメールだけではなく、会って話しているときに、相手はどんな態度をとっているでしょうか?
ここでは、相手の表情やしぐさをよく見ておく必要があります。
特に目に感情や考えていることは出てきますので、相手の目を見る、ということが重要です。
あなたと話しているときの相手の目をよく見てみてください。どんな目であなたを見ているでしょうか?

例えば、相手があなたにかけてくる言葉はとても優しいのに、
とても冷めた目であなたを見ているとしたら、ちょっと違和感があります。
反対に、言葉は不器用で足りていないけど、一生懸命な目と態度であなたに接しているとしたら、
言葉だけで判断するよりも、トータルで相手のことを考えてあげる必要があります。
ことわざにもあるように、どちらかというと、口よりも目の方が正直です。

相手が口にする言葉自体は相手がこちらを気遣ったり、
いろんな人間関係やその人の立ち位置から言えることや言えないこと等々から、
少しオブラートにつつんだ言い回しになったり、嘘が混じったりすることもあるのですが、
目はなかなか隠しにくいので、そっちの方に、相手の考えていること、が出てくることがあります。

例えば、相手が本音を隠したいと思っている場合は、目を見せたがらない
(こちらの目を見ない、伏し目がちにする、前髪で隠すなど)ということもあるかもしれません。
ある意味では、そういった行為は「相手は自分に本心を隠したがっている」というサインかもしれません。

相手をよく見ていくことで、相手の基本的な考え方や価値観をより理解することが出来れば、
今まであった出来事の中で、その人が自分に対してどういう距離感を持っているか、ということや、
自分に対してどういう見方をしているか、といったことも少しずつ把握することが出来るようになります。

ただ、自分の心の中に何か誤魔化したくなるような部分があると、物事が冷静に見えにくくなります。
相手も自分のことを好きであってほしい、といった願望や、相手がどう思っているのか知ることが怖い、
といった感情が強いほど、物事を誤魔化したくなる気持ちが出てきます。
この自分の気持ちの部分をどう扱うのか、というのが、好きな人ができたときには大切になってきます。

 

・自分の気持ちをどうしたらいいか

相手のことを好きになる前の状態と、好きになってからの状態とで、
自分の気持ちの扱い方は少し変わってきます。


まず、相手のことが気になるけれども、好きかどうかはまだはっきりと自分でもよくわからない、
という状態のことがありますが、このときに一番大切なのは、自分はどうしたいか、という部分です。

何をしたら正解というものがあるわけではなく、どうするべきか、というよりも、
自分はどうしたいか、を軸にして気になる相手とのやりとりをしていくのがベターです。
例えば、まずは相手との距離をもう少し縮めていきながら、
自分の気持ちがどう変わっていくかを見極めていきたい、というふうに考えるのもありです。

例えば、誰かからアプローチをされて、まだ好きというわけではないけれども、
どうしようかな、、、という場合には、相手のことはさておき、
まず自分がどうしたいのか、ということを自分の中で気付いておく、ということが大切です。
本当は自分がどうしたいのかがわかれば、相手に対してどう接していくのか、
というのは自然と決まっていきます。


相手のことが好きになっている場合、このとき自分の心の状態としては、
とても感情を感じやすい状態になっています。
本当はこうした方がいい、と自分ではわかっていても、感情が邪魔をして、
自分でもよくないと思うことをやってしまう、というようなこともあったりします。
恋愛をしているときに感じやすいものの中でも、特によくない影響が出やすいのが怖れと執着です。

ここで書いた怖れというのは、自分の心が傷つくことを怖れて防衛的になっている状態のことです。
この怖れが強いと、好きな人に対して自分から近づいた方がいいのに、その一歩がなかなか踏み出せなかったり、
心の中に壁を作って、わざわざ相手から遠ざかるような行為をしてしまったり、ということが起こりがちです。
この場合、好きな人ができたとしても、片思いのままそこから先に進まない、という方向に物事が流れやすくなります。

執着というのは、説明するまでもないかもしれませんが、好きな相手に対して執着している状態のことです。
この執着が強いと、好きな人に関連したことでネガティブな感情をとても感じやすくなります。
脈なしかな~、って思えるような感じがチラッとしただけで、とても寂しい気持ちになったり、
好きな人が他の人とちょっと仲良くしているのを見るだけで、強い嫉妬を感じたり、
相手に対してとても依存的な気持ちが出てきやすくなります。
ある意味では、ちょっと鬱陶しいなって思われやすい状態です。
この場合、好きな人が自分から遠ざかる、という結果を招きやすくなります。

怖れも執着もどちらも対処する手法があります。
後ほど「好きな相手を遠ざける自分の感情と思考」のところで詳しく書いていきますが、
もし、好きな人ができたとき、いつもこの怖れや執着の部分が出てきて上手くいかないようなことが、
よくある感じがする方は、簡単なエクササイズも書いていますので、
そこから抜け出すためにも、ぜひ取り組んでみてくださいませ。

 

・好きな相手を振り向かせるためのアプローチ

好きな相手ができたとき、まずは自分から相手に近づいていくことになります。
ハイテンションであったり過度に上機嫌である必要はないのですが、
明るくて自然で相手にとって受け入れやすい雰囲気で近づいていくということが最初の一歩になります。
ただ、その相手とのやりとりの中で、いかに自分をアピールするか、ということよりも大切なものがあります。
それは、共有している時間を相手にとってなるべく満足感が得られるものにしていく、ということです。
なぜなら、それがあると相手はもっとあなたと一緒にいたい、と思ってくれるようになるからです。

そのための重要なポイントの一つは、相手に同調する、ということです。
相手の話し方やスピードに自分もあわせ、しぐさや無意識にしている動作を真似て、
なるべく自分を相手に同調させていく方が良いです。
LINEやメールのやり取りでも、相手のペースに合わせる、ということが大切です。
相手が送ってくるよりもはるかに高い頻度で送る、というのは同調するというより、何か一方的ですし、
反対に高い頻度で送ってくる相手にあんまり返さない、というのも相手のペースを否定している感じです。
やりとりする文字の量も同じです。相手が数行で返してくるのに、自分は長文、というのも一方的な感じになります。

相手との距離感も、相手に合わせる感じになります。
例えば、相手に合わせることをせずに、相手がこちらに感じている距離感よりも、
かなり近い関係性の雰囲気でいきなり接しようとしたら、相手からすると違和感を感じやすくなります。
そこで相手の方が合わせてくれて、より近い距離感を感じてくれれば問題にはならないですが、
そうではない場合、相手からの拒絶を引き出しやすくなりますので、
近づくときは、相手のペースに合わせながら近づいていく、という感じにした方が良いです。

自分と相手が同調している状態ができると、自分が相手に合わせるだけではなく、
相手も自分に自然と合わせてくる感じになりやすいです。
好きな相手から欲しいのは、基本的にYes、のはずです。
こちらから何か誘ったらYes、何かお願いしたらYes、自分のことが好きですかの答えはYesが欲しいと思います。
心理的に波長が合わない相手には、無意識にNoを言いたくなり、波長が合う相手にはYesを言いたくなります。
相手からのYesを引き出すためには、相手に同調する、という部分がとても大切です。

同調するためには、相手のことをよく見る必要があります。
自分が理解したいように相手を理解するのではなく、
自分の願望や想いは一旦わきに置いて、まずは相手をよく見て相手に合わせるということが求められてきます。
それができていなければ、相手からの答えとして否定的なものが返ってきやすくなります。


相手と話をするときにはとにかく相手の話をよく聞く、という部分が大切です。
自分がいかに面白い話を相手に提供するか、といったことができるよりも、
話の中でいかに相手を主役にしてあげるか、ということができた方が相手に満足感を与えやすいです。
相手のタイプにもよるとは思いますが、話の優先順位は基本的に、相手が1番、自分は2番、
と意識するくらいでちょうどいいかもしれません。
自慢話をして相手によく見てもらおうとするよりも、相手の自慢話を聞いてあげる方が相手から満足感を引き出しやすいです。

相手の話を聞いて覚えておく、ということは相手を知る、ということにつながります。
相手を知ることは、相手が感じている距離感をつかんだり、相手と同調するときに必須ですし、
どうやって近づいていくのが相手にとって嬉しくて、拒絶されにくいのか、
ということを知ることにもつながります。

ただ聞いているだけではなく、話をよく覚えておく、ということがポイントです。
例えば、前回相手が話していたことをよく覚えておいて、次話すときにその話を聞く、ということができると、
話題が盛り上がりやすいです。「この前言ってたあれって、どうなったの?」と質問してあげる感じです。
まず話を覚えておいてもらえるということ自体が、相手にとって嬉しいと感じられやすいものだったりします。

話をしていく中で、相手がこだわりを持っているものや、頑張っていること、というのは、
特に意識を払って見ておいた方が良いです。それを覚えておいて、その価値を見て、相手に言葉で伝えてあげてみてください。
こだわっているものや、頑張っているものをほめてもらえた時、
相手は自分の価値を見てくれているということを感じることができ、
それは満足感を感じやすい体験になります。
ただ、相手をほめるだけではなく、そういうポイントを見てほめるということが大切です。
口だけではなく心から自分もその価値を感じてあげてみてください。上辺だけのものにならないように。


もちろん、具体的にどういう風にアプローチするのがいいのかは、相手によって異なるかもしれません。
ただ、自然な雰囲気で自分から近づいていくということや、相手に同調するということ、
相手の話を聞くということで相手に満足感を与えていくということは、アプローチをするうえでプラスになります。
それらを通して、相手との間の心理的な距離を近づけ、2人の関係性を深めていくことができたとき、
相手にとってあなたがより大切で魅力的な存在になっていきます。

 

・好きな相手を遠ざける自分の感情と思考

好きな人ができたとき、執着や怖れといった感情が自分の足を引っ張って、
その恋愛が上手くいかなくなることがあります。
また、自分の心の内側に、どうせ上手くいかない、とか、
自分に自信がない、といった自分の足を引っ張るような思考がある場合も、
物事が上手くいかない方向に流れやすくなります。

執着は手放すことで、怖れは信頼を生み出していくことで、
自分の中にある足を引っ張る思考は別の新しいものに変えていくことで、
その状況を改善していくことができます。

 

・執着を手放す
好きな人のことでネガティブな感情を感じることが多くなってきた場合は、
自分の心の中にある執着を手放すことが求めらえているときです。
アプローチのところに書いてあることを実際にやっている状況を想像してみるとわかると思いますが、
できるだけ心がリラックスしているような自然な状態か、
もしくは、少し上機嫌な状態の方がアプローチはしやすいですし、
相手にとってあなたのことを受け取りやすい雰囲気になります。
ただ、あなたの心の状態がネガティブな気持ちを感じやすい状態だと、
そういう雰囲気を維持することが困難になります。

執着を手放す、というのは、その相手のことを好きになるのをやめる、ということではなく、
心の中がそのことに捉われすぎてしまっているので、
少しそこから距離を置けるようになる、ということです。
執着を手放すことで、心がより自然な状態になると、執着があることで上手くいっていなかったところに
流れを生み出していくことができるようになります。

実際に執着を手放すということに取り組んでみたい、という方向けに
私が書いた別サイト内の記事があります。
心の中で行うエクササイズのようなものなのですが、
執着を手放すといってもどうやったらいいのかよくわからない、という方は、
色々考えるより、実際にこのエクササイズをやってもらった方が理解しやすいかも、と思っています。

 執着を手放すイメージワーク

 

・怖れを手放して信頼を受け取る
絶対ではないものに、物事の成否をゆだねなければならない状況ほど、
心の中に怖れは発生しやすくなります。
より良い結果につなげていきたいという気持ちがあっても、この怖れが強いと、
心の中に葛藤が生まれて、一歩も前に進めなくなることがあります。

こういったとき、信頼、が必要になってきます。
物事を前に進めていけるような信頼感を自分の心の中に
呼び戻していくためのエクササイズがありますので、
心の中に葛藤がある状況を改善したいと思う方は、ぜひ、試してみてください。

 

・思考を調整する

自分の中にある思考は変えていくことができます。
この思考は自分にはもう必要ない、と心の中で決める、ということと、
それに代わる新しいものとして、何かよりよいものを選択していくことで
思考は変えていくことができます。

まず、自分の心の中にある必要ないと思える思考を探る、ということがそのスタートになります。
好きな人ができたときに、この思考をしていたら自分にとってマイナスになるな、
と思えるものがないか探してみてください。例をあげると、こんな感じです。

 ・好きになった人もいつかは自分から離れていく。
 ・上手くいくことがあっても長くは続かない。
 ・良い結果が欲しいけれども楽をしたい。楽ができないなら行動する代わりに良い結果が出る妄想ですませる。
 ・幸せな結婚生活は自分にふさわしくない。

自分の思考というのはどこか自分の中でそれが当たり前のようになっているほど、
変えていこうとするときに強い抵抗感を感じやすいです。
それが自分の足をひっぱるような思考であれば、その思考が自分自身の行動であったり、
雰囲気や態度に強い影響を与えた結果、ありがたくない現実が自分にやってきやすくなります。
抵抗感が強いといっても変えていくことは十分可能なのですが、
抵抗が強いというだけで、そこを変えていくことは無理なんだ、と思い込んでしまいやすくなります。
ある意味では、無理なんだ、と思い込むこともまた、自分の足を引っ張る思考、といえるかもしれません。

自分の足を引っ張る思考を見つけたなら、次に、どう変えていくのが良いか、を考えてみてください。
思考を変えていくことに対する抵抗感が強いと、その思考をどう変えていくのか良いか思いつかない、
ということに陥ることもありますが、ここで大切なのは、自分がどうありたいか、という部分です。
自分自身の願望であったり、目標としているようなものを手に入れている自分がいるとしたら、
その自分はどんな思考を身に付けているでしょうか?
それを想像をしてみることで、自分の思考をどんな風に変えていくか、
ということに関してのヒントを受け取ることができます。

自分の思考をどう変えるかが見えてきたら、次は、自分の中にあるもう必要ないと思える思考を手放す、
ということを心の中で宣言してください。
その代わりに、新しい思考として、先ほど考えたものを選択する、ということも
一緒に心のなかで宣言してください。

宣言したら、次が最後のステップです。
心の中で宣言したとしても、その思考の入れ替えを自分の内面に定着させることが求められてきます。
強い抵抗感があったものほど、また元の思考に戻る、ということが起こりやすいので、
定着させるためには、何か今までになかった新しいことを習慣として取り入れる、というのが効果的です。
今までは抵抗感があってやってこなかったことで、新しい思考を身に付けることで
習慣化できることがあるとしたら、どんなものがあるでしょうか?

習慣化して、繰り返し行動することができると、
そのベースとなっている新しい思考を自分の内側に根付かせていくことができるようになります。


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好きな人ができたときに役立つこと、というので、テクニック的なことよりも、
自分の心の内面をどう扱うのか、というのを重視して記述しました。
カウンセリングの場面でも、そちらの方を扱うことが多いですが、
もしかしたら、恋愛の場で行き詰ったり苦しくなったりするのも、そちらが多いのかもしれません。

好きな人ができたときに、ここに書いたことが少しでも皆さんのお役に立てば幸いです。