心鈴泉-心理学とカウンセリング

人間関係、恋愛、仕事の各シーンで使える心理学についての記事を記載しています。

愛する子供がいて育児を頑張っているけれども誰もその部分を見てくれない

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愛する子供がいて、育児を頑張っているけれども、誰もその部分を見てくれないし、誰にも認めてもらえないどころか、まわりからダメ出しをされたり、冷たい目で見られるようなことばかりで、自分がみじめに思えるようなことはあるでしょうか?
誰かに認められたいし愛されたいけど、そういったものが自分の周りには全然ないように思えて、なんだか、むなしさやみじめさのようなものを感じることはあるでしょうか?

自分の話をよく聞いてくれて気持ちを受け止めてくれる旦那様がいたり、まわりに自分の話に共感してくれるような人がいるわけでもない場合、一人で頑張っているような感じになりやすいかもしれません。精神的に落ちるような時もあると思います。自分の価値を低く感じたり、自分には何の価値も取り柄もないように感じることもあるかもしれません。

お腹を痛めて産んだ愛しい子供。宝物のように感じていると思います。自分がどれだけ辛い目にあおうとも、子供を愛し抜きたいと思いつつも、心に余裕があまりなくて自分がいっぱいいっぱいの時には、時に子供に厳しい態度をとってしまうこともあり、そんな時には自分のことを深く責めることもあるかもしれません。

子供に対して愛しながら、時に悩みながら、時に立ち止まりながら、自分なりに一生懸命に頑張っている毎日。その日々の大変さを誰かにわかってもらいたかったり、その価値を誰かに見てもらいたいと思うことは、全然不自然なことではないと思います。ただ、誰からも認めてもらっていないと感じるなら、やりきれないような気持ちにもなるものかもしれません。


一つチェックしてもらいたいのは、この誰からも価値を見てもらっていないような感覚、別の言い方をすると、自分の価値を低く感じたり、あるいは、自分には価値のないような感覚、というのは今に始まったことではなく、子供が生まれる前から抱えていたようなことはないでしょうか? という部分です。

そういう訳ではない、という方も、もちろんおられると思います。ただ、もともとそういった感覚を抱えておられていた方、、、、特に、自分が幼い頃からそういった感覚を持っていて、自分の子供が生まれて親となった今でも、同じようなことを感じておられる方もいらっしゃるかもしれない、と私は思っています。

もし、当てはまるようなら、その子供はひょっとしたら、ある意味では、あなたが抱えているその感覚を乗り越えるために天から授けられたプレゼント、と言える存在かもしれません。子供と接することを通して、あなたがその感覚を乗り越えていくことができるチャンスがあるといったら、興味はありますでしょうか?

もし、興味があるのなら、ぜひ、意識を向けてもらいたいことがございます。


子供を抱きしめてあげたり、何かしてあげたりした時に、心が暖かくポカポカするような感覚を感じたことはないでしょうか?
愛しているからこそする、愛情を与える行為、といったらいいのでしょうか、、、。そういった、愛情を与える、という行為をすると、自然と自分自身の愛情深い部分が表に出てきて、自分自身もその感覚を感じることができます。人を愛するということはとても素晴らしいことで、自分の子供に、与える、ということをすることで、肌でその価値を感じることができます。これは何も子供相手に限った話ではなく、自分が誰かに愛情を持って与える、という行為をすると自然と感じることができるものです。

「色々やってあげてるんだからいい子にしてよ」とか「ちょっとぐらい喜んだり、いい反応をしてよ」といった、自分のエゴの部分がそこに混ざる度合いが大きくなると、せっかく顔を出しかけた自分自身の愛情深い部分が奥へと引っ込んでいくのが悲しいところです。私も気をつけよう。

誰かに愛情を持って何かを与えている時、私たちは、与えている対象に価値を感じるのと同時に、自分自身の心の中の愛情のある部分に触れることができます。子供の頃、あなたは親にどんな愛情を与えてもらったでしょうか?
あなたは今、子供をどんな風に愛しているでしょうか?
自分の子供にあなたが与える時、同時に、あなたは子供の頃の自分に、あなたが与える、ということを行うことになります。もし、自分の親は自分にやってくれなかったけど、本当はやってもらいたかったことって、どんなことがあったでしょうか?
あなたがやってもらいたかったことを、あなたが自分の子供に与えてあげてみてください。

もしかしたら、あなたはもっと褒めてもらいたかったかもしれません。もっと話を聞いてもらいたかったのかもしれません。もっと自分の方を見てもらいたかったのかもしれません。もっと自分のことを認めてもらいたかったのかもしれません。もっと触れてもらいたかったのかもしれません。

してもらいたいことを、してもらえなかった時、あなたは自分が愛されていない、とか、自分には愛される価値がない、なんて思ったのかもしれません。やってもらいたかったことを、あなたが、子供にしてあげてください。子供があなたからの愛情を受け取れるように。あなたには、それにはどれだけの価値があり、どれだけ嬉しいことが知っているはずです。それを、あなたが子供に与えてあげてください。その与える行為にどれだけの価値があるのかを、あなたは知っているはずです。


愛しい我が子。つながりを感じている時、あなたは何を感じているでしょうか?
ふとした時に無邪気な笑顔を見せてくれたり、甘えてきたりする我が子からあなたへと愛情が送られてきているのを、あなたはどんな風に感じているでしょうか?

子供はネガティブな感情をあなたにぶつけてくることもあると思います。わがままや癇癪をぶつけてくることもあるかもしれません。あなた自身、子供とのやり取りの中で、嫌な気分になることもあると思います。人間なのでいい時もあれば、悪い時もあると思います。

子供はあなたをどんな目で見ているでしょうか?
子供があなたに送ってきている愛情や、あなたに見ている価値の部分を、ただ素直に受け取ろうとしてみてください。大人の理屈はこの時邪魔になります。この時に優先した方がいいのは、あなたの理屈や常識ではなく、子供が心の中に抱く無邪気で素直な感情の部分です。ただ無邪気にあなたの中に価値を見てくれたことに、ただ無邪気にあなたを愛していることに、心の中で感謝をして、その気持ちを受け取ろうとしてみてください。


与えることと、受け取ること。子供と繋がることを通して、子供を愛し、子供の価値を見るのと同時に、子供からの愛情を受け取り、子供から見てもらっている価値の部分を受け取ろうとして見てください。それにより、あなたの心の中にある、自分には価値なんてないと傷ついているあなたの心の痛みが癒されていくイメージを持って見てください。

愛しい子供が大人へと成長し、やがてあなたの元から独り立ちしていくまで、たっぷりと愛情を注いでいくことは、何よりあなた自身のためになります。子どもが親にしてくれる、なんていう言葉もありますが、あなたが子供時代に抱えていたネガティブな想いや心の傷があるのなら、それは、あなたが親として子供と接していく中で、そこをクリアにしていくチャンスがあります。


私たちは、心の中に子供の部分を少し抱えています。子供時代に解消されなかったネガティブな想いや傷の部分も、そこに眠っていることがあります。親に対しての恨みつらみも、そこに眠っていることがあります。それは自分が親となった今、子供との関係性の中で、自分が子供に与え、そして受け取っていく中で、そこを解消させていくことができます。時として、そこと向かい合うことがとても辛いことがあったり、それが子供との関係性の中で、乗り越えなければならない壁のように感じることもあります。ただ、それはもう一度、自分の心の中の課題と向き合うためのチャンスが与えられているようなものかもしれません。