心鈴泉-心理学とカウンセリング

人間関係、恋愛、仕事の各シーンで使える心理学についての記事を記載しています。

やりたいことが見つからない

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やりたいことがないと、ダメ、という訳でもないと思うのですが、やりたいこととか、好きなものが見つからないということに、頭を悩ませている方もおられるかもしれない、なんて思っています。
「今、やりたいこととか、好きなものとかは特にないかなー」
というお気楽な感じでも全然良いと思うのですが、この最初の「今」の部分がとれて、私、やりたいこと、ずーっとない、、、、私はなんて空虚な人間、、、、なんて方向に思考がいくと、ダークな気分になってくることもあるかもしれません。

「私がやりたいことって何だろう?」
仕事を意識した時に、このあたりのことを自問自答する機会は多いかもしれません。やりたいことを仕事にする、というのは素敵なことだと思います。どうせ仕事にするのなら、少しでもモチベーションを感じるものを、という気持ちを抱くのも自然なことかもしれません。ただ、好きなことを仕事にしたつもりが好きなこと以外もやらないといけない、とか、実際やってみたら思っていたのとなんか違う、とか、それで本当に食べていけるのなら、とか、色々そこには混ざってくるものもありますが、それはさておき、、、、。

そもそも「私がやりたいこととか、好きなことって何だろう」って考えた時に、自分の内側から何も出てこないような感覚がある場合、まず、そのスタートラインに立てていないように感じる方もおられるかもしれません。


ただ、そういったことを考えているうちに、こんなことを言いたくなった方はおられるでしょうか?
「やりたいことがないと、あかんのかい!」
→ あかんことないと思います。

こんなことを考えたことのある方もおられるかもしれません。
「好きなことがなかったら、そもそも、どこに向かったらいいのかわからない。好きなことがないと、何もできないのでは?」
→ どこに向かったらいいのかわからない感は、でてくるものかもしれません。

誰かにこのことを相談した時に、こんなことを言われたことのある方もおられるかもしれません。
・何でもいいから一生懸命に取り組んでみなよ。
・いろんなことを試してみたらいいんじゃないかな?
そういうの耳にタコができるくらい聞いた、なんて思ったとしても、ブラウザバックしないでいただくとありがたいです。今回、私の伝えたきことは、それらとちょっと角度を変えて違うことですので、よろしければもう少しおつきあいを。


私は記事の中で、執着を手放す、ということをよく書いています。私の記事をよく読んでくださっている方は、それこそ「手放す」というキーワードを、目にタコがでてきるくらい目にしているかもしれません。今回もまず私が伝えたきことは、手放す、です。といっても、やりたいことが見つからないと言っているのに、何を手放せというのか、と私を問いただしたくなるかもしれませんね。

それがどんな状況であれ、自分自身が体験していることというのは、自分自身がその状況になることを望んでいたり、それが自分にはふさわしい、ということを心の中で選択している部分があります。
「やりたいことがない」と感じているということは、その状況を作り出している自分自身の感情や思考があります。
ただ、現状にOKを出せていないということは、少なくともそこに変えた方が良いものがあるということを自分が感じているということになります。手放した方がよいのは、その変化をブロックしている部分です。

例えば、自分自身のこうありたい、という気持ちと、自分自身が実際にはこういう感じ、という間のずれが大きくて、自分自身がやりたいことというのはこういう感じのものじゃないとダメ、という感覚と、本来の自分自身がモチベーションを感じることとの間にずれが生まれたとします。これは、手放した方がよいものの一例ですが、この場合に手放した方が良いのは、この「自分自身がやりたいことというのはこういう感じのものじゃないとダメ」の部分です。本来の自分自身がモチベーションを感じることがあったとしても、その思考によって意欲をシャットアウトされると「やりたいことがない」になります。

例えば、自分のやりたいことというのは、言葉にはうまくできないから人には言いたくないけれども、ふわふわっとしたイメージのようなものはなんとなく心の中にある、とします。そのイメージはなんとなく幼くて、それを人に伝えようとしても、恥ずかしい想いをすることになりそうだから、なんとなく心に秘めている、とします。この場合、たとえそれが、あなたが本当にモチベーションを強く感じることだったとしても、
「あなたのやりたいことは何ですか?」と問われた時に、それがそのまんま口にされることはないかもしれません。その代わり、あなたの大人の部分から出てくる思考はこれになります。
「やりたいことがない」
この場合、私が手放した方がいいと思うのは「自分がやりたいことというのは人に堂々と伝えられるようなものじゃないとダメ」の部分です。この場合は、やりたいことがないわけではなくて、言葉や形にできていないだけです。であれば、言葉や形にできるように自分の想いを育成していく、ということなら、あなたはまだモチベーションを感じられるかもしれません。ただ、ダメ出しが強いと、OKを出せるレベルまで育成するのにすごく困難さが生まれるかもしれません。ダメ出しを手放してハードルを下げるか、OKでるまで育成を頑張るのかは、、、、、その人次第かもしれませんが、私のおすすめは、できる限り手放して、そのハードルを下げてあげる、です。手放してハードルが下がった分、想い(大義名分のようなもの)の育成よりも、やりたいことの現実化のほうにエネルギーを注げるようになるからです。

例えば、それは「好きなことがないとダメ」と自分自身に厳しいジャッジを出しているそのダメだしをする思考を手放して、もっと気楽な感じを受け取った方がいいよ、ということかもしれません。仮に、好きなことを見つけるために、あらゆることを一生懸命にやりすぎて疲れ切っている人がいたとしたら、この人は好きなことをしているというより、「好きなことを見つける」というハードワークを自分に課して義務感で行動をしていることになります。好きなことをするというのは自分自身を縛る延長線上にあることではなく、自分自身がある意味では自由に振舞うことの延長線上にあるものです。「好きなものがないとダメ」と自分を縛っている状況の延長線上に、自由に「好きなことをしている」状態が生まれる、、、、というのは、ちょっと不自然かもしれません。


やりたいことが見つからない時は、やりたいことを見つけたいという気持ちと、それをブロックする部分との間で、エネルギーの押し合いがあり、硬直状態が生まれています。そんな硬直状態が長く続いているような場合、そこに変化を呼び込むための一手としておすすめなのは、まず、自分の心の中にブロックしている部分があるということを認めてあげること、なんて私は思っています。

「何がブロックになっているのだろう?」
それがなかなか思いつかないこともあるかもしれません。もちろん、上に私がいくつか書いた例をみて、何かしら気づきがあったとしたのなら、幸いです。ただ、なかなか思いつかないような場合は、ヒントを得るためのやり方の一つとして、メリットとデメリットを探してみる、というものがあります。
・やりたいことがみつからないことで、むしろメリットがあること
・やりたいことがみつかってしまうと出てくるデメリット
思いつきでも何でもいいので、両方足して最低でも5個くらい出してみてください。こういうのをやると、たいてい本音は最後の方に出てくる傾向がありますので、やるのであればなるべく頑張ってひねり出してみてください。このメリット・デメリットの部分から、変化をブロックするマインドが生まれてきます。

ブロックに気づいたら、まずは自分の中にあるそのマインドを受け入れてあげてください。そんなことを思っているからダメなんだ、なんて、自分自身にダメだしをせずに、自分にはそんな部分もあるのだな、ということを静かにただ受け入れてあげてください。ブロックがあるがために、ある意味では助かっている部分もあると思います。否定するのではなく、そのマインドをただ受容してみてくださいませ。


もし、そのブロックを手放したいと思えるのであれば、以下のことを順番に自分に問いかけてみてください。
1.そのブロックを手放せますか?
2.そのブロックを手放しますか?
3.いつ手放しますか?
直感で即答してください。回答は、はい、いいえ、どちらでも構わないです。いつ、の問いかけに対しては、とにかく今は無理、とか、わからない、でも良いです。一通り答えたら、もう一度、1から順に繰り返してください。できれば、何回か繰り返してみてください。特にそのブロックが根深く自分の心の中に張り付いている場合は、ネガティブな答えがでやすいかもしれません。ただ、ネガティブな回答を最初していたとしても、何回か繰り返していくうちに、ポジティブな回答に変わっていくという変化を感じられることがあります。そのプロセスこそが、ブロックが手放されていく流れを生み出していきます。このエクササイズを実際にやってみることで、少し心がふわっと軽くなる感覚を感じてもらえるのなら、幸いです。


やりたいことが見つからない、というときのことを、私なりに掘り下げて書いてみました。苦しみを感じている時というのは、それを生み出しているものが心の中にあり、それを手放すことができたときに自由さを感じることができます。やりたいことに気づいてそこにモチベーションを感じる、ということを阻んでいるものが心の中に制約としてあるのであれば、その制約を解除してあげた方が、やりたいことをして楽しむ、というための心の余裕のようなものをより多く受け取ることができます。やりたいことを無理やり探す、というよりも、この自由さの部分をより多く受け取っていきながら、やりたいことと出会えたり、やりたいことにだんだんと気づいていくという流れの延長線上に、やりたいことで自己実現していく、という部分が生まれてくる、なんて思っています。

ここに書いたことで、何かしらお役に立てることがあるのなら、幸いです。



セドナメソッドについて
「手放せますか?→はい/いいえで答える。手放しますか?→はい/いいえで答える。いつ手放しますか?→答える。」の部分はセドナメソッドを使っています。セドナメソッドについては本も出版されておりますので、興味のある方は読んでみて下さい。

新版 人生を変える一番シンプルな方法―セドナメソッド

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セドナメソッドの公式ホームページは以下のものです。

The Sedona Method | Heal Yourself by Letting Go | Official Site