心鈴泉-心理学とカウンセリング

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罪悪感があると自分の価値を証明したくなる

ゆんまママさん(https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=WwSoZrPm&area=1)によるイラストAC(https://www.ac-illust.com/)からのイラスト

罪悪感があるとき、自分の良くない部分を何らかの形で補いたくなることがあります。例えば、自己犠牲的な行為であったり、何か価値があると見られている行為をすることで、自分の価値を証明して、自分の悪いところを帳消しにしたくなる、といった感じです。

罪悪感がなければやらないことであったり、本当にやりたいことではない場合、それがどれだけ素晴らしい行為であったとしても、そこから喜びや楽しさを感じることが難しくなります。罪悪感が強ければ強いほど、その行為を、やらなければならない、というある意味では義務感のようなものに、背中を押される感じが強くなります。その結果、だんだんと辛さのようなものを感じてきたり、疲れてきってしまうことがあります。罪悪感が強いあまりに、やらなければならないこと、をたくさんやらされるような過酷な環境にいるのにもかかわらず、自分を罰するかのように、その環境から逃げずにその場所に居続けようとした結果、燃え尽きてしまう、なんていうパターンもあります。


やらなければならないこと、というのは、普段の暮らしの中でも色々と出てくると思います。疲れていても辛くても、そこに一生懸命取り組んでいく、ということが求められることはあるかもしれません。ただ、もし、罪悪感があるために、その疲れや辛さが倍増しているような部分があったとしたら、その罪悪感を手放すことができたほうが、今よりも楽さを受け取ることができるようになります。

罪悪感を手放す、といっても、自分自身を許す、ということはなかなか難しいかもしれません。自分自身を許せてこなかったからこそ今まで抱えてきた罪悪感なので、そこを手放していくためには、少し角度を変えてアプローチした方がうまくいきます。それは、自分自身が許せない、ということの裏側にある、自分以外にも同じようなことで責めている誰かがいないか、という部分です。


自分以外に許せない誰か、に気づくこと。それは誰か?というので、わりとよくあるのは、親、です。親の中に許せない部分があり、それと同じような部分を持っている自分自身も許せない、という感じのものです。自分以外にも同じようなことで責めている人を許してあげるということ。その人のためではなく、自分自身のために。今までその人を心の中で責めていた度合いだけ抵抗感もあるかもしれませんが、これができたとき、自分自身にはめていた罪悪感という足枷を外してあげることができるようになります。

といっても、絶対にダメだと思えることをしている人を許す、なんて、できるわけもないと思えるでしょうし、そもそも、許していいのか?、とも思えると思います。
私がここで言いたいのは、ルールをゆるめましょう、なんでもありにしましょう、なんていうことではないです。自分がそこに引っかかって、その人を心の中で裁いたり責めたりすることにエネルギーを注ぎすぎていると、それが自分自身が何かをするときの足枷になってしまうので、この執着している部分を手放していきましょう、ということです。もちろん「ダメなものはダメ」かもしれません。ただ、そこに過剰反応しているような、自分のなかにある「許せないことにひっかかりすぎている私」への執着を手放した方が良いですよ、といったことをお伝えしたいです。

人を裁くことに執着があると、視野が狭くなります。とある人を見たときに、1個だけでも自分的に絶対NGなところがあるだけで、その人の全人格を否定したくなります。執着が強い度合いだけ、心に余裕が無くなります。自分の中に良い部分も悪い部分も両方あるのに、1個でも悪い部分があるだけで、総合的にはダメなんて判断を自分自身に下したくなります。その思考が自分自身を縛ることになります。その縛りが、自己犠牲的な行為をしたくなる気持ちを生み出したり、義務感からやらなければならないタスクを増やしたくなる気持ちを生み出してしまうことになります。

罪悪感を手放すことができると、犠牲を手放したうえで、今まで行っていたことを変えていくことができます。同じことをやるにもやり方や気持ちの部分を変えていくことができたり、または、違うことを始めることもできるようになります。犠牲があるときには、やらなければならない、という感覚でしか物事を進められなかったのが、自分の中にある、やりたい、という部分を出てしていける感じになってきます。


義務感や自己犠牲をしている感覚があって、疲れ切っていたり、辛さを感じているようなところがある場合には、自分の中にある、罪悪感の部分を手放していく、ということにチャレンジしてみてくださいませ。その先にある、楽さを受けとって、義務感ではなくやりたいことの方によりエネルギーを注いでいける、ということをぜひ体感してもらいたい、なんて思っています。ここに書いたことで、何か一つでもお役に立つことがあるのなら、幸いです。