心鈴泉-心理学とカウンセリング

人間関係、恋愛、仕事の各シーンで使える心理学についての記事を記載しています。

その空想はより良い現実を受け取るための足枷になっているかも

f:id:shinrinsen:20190514071614j:plain

自分なりのお気に入りの空想、というのはあるでしょうか?

現実とはかけ離れたところで1つや2つお気に入りの空想を持っていても、それほど不思議なことではないかもしれません。私の場合、10代の頃には空を飛ぶのがお気に入りの空想だったり、独身で恋人がいなかったころには、幸せな恋愛関係や結婚生活に憧れて空想したことがあります。欲しい未来を思い描くときに、目標やビジョンといった前向きなものというより、自分の心を興奮させたり、満足させたりするためだけに存在する、自らが作り上げた空想の世界。もちろん、これを作ることは誰の迷惑にもならないですし、それが疲れた自分の心を和ませてくれることもあると思います。

ただ、空想には一つ厄介なところがあります。それは、空想だけで満足をすることを繰り返しているうちに、空想することへの執着が生まれてくると、欲しい結果が受け取りにくくなる、というものです。

お気に入りの空想に執着するようになると、空想を比べて今の現実をみたときに、現実が空想よりも劣っていることから、現実の満足度が下がっていきます。空想だけでは、本当には満足はできないと思います。空想に過ぎないということは、誰より自分自身が知っているので、そこに空しさのようなものもあるかもしれません。ただ、それでも、現実よりも空想の方がましなんてことを思ったりして、空想することに執着してしまうと、今現在に力を注ぐのではなく、ただただ空想の世界に力を注いでいくことになってしまいます。その結果、現実は何も変わらず、そこから良いものを受け取ることができない代わりに、空想への依存が強まっていきます。

現実から喜びや情熱を受け取っていきたいのであれば、空想への執着を手放していくことが求められてきます。


空想で作り上げた世界はとても安全な場所で、自分が受け取るものを完全にコントロールすることができます。ただ、現実は、自分が何を受け取れるかをあまりコントロールできない世界です。もし仮に、自分の心の中に空想を必要としているところがあるのだとしたら、それはハートの中のとても弱い部分、といえるものかもしれません。空想で作り上げた世界というのは、そんな自分自身の弱い部分を、ある意味では守ってくれている場所、と言えるものかもしれません。場合によっては、空想を手放すということは、とても勇気が必要になることかもしれません。

手放す、というのは、捨てる、というのとは異なります。手放すというのは、もう二度と空想はしない、とストイックに自分を追い込むということではなく、空想することに甘えすぎて、そこに執着するまでになってしまっていた、自分の凝り固まっていた部分をほぐして、そこから自由になる、ということです。執着がある場合は、辛い時や嫌なことがあった時など特定のときに空想に走るという条件のようなものが、自分の中にできあがり、自分自身がそこに縛られることになります。

あまり良い例えではないかもしれませんが、一人の時間のとあるタイミングでふっとさみしさを感じたら、さみしさを感じたことを埋め合わせるかのように、なんとなく、イケメン俳優と幸せな時間を過ごしているという空想をした、とします。ここで空想への執着が生まれると、一人の時間でさみしさを感じたら、即、空想がスタートする、なんていう習慣が自分の内側にできる感じになります。執着が進むと、一人の時間ができてちょっとリラックスしたら、即、空想がスタートする、という習慣に変わっていくかもしれません。さらに進むと、イケメン俳優とのパラダイス空想に勝る世界を構築できそうな、現実のパートナー候補なんていない、なんて感じてしまうかもしれません。そうすると、こんなことをいいたくなるかもしれません。
「現実には、私の周りにはろくな男なんて一人もいない。」
ちょっと極端な例だったかもしれませんが、、、、私が言いたきことは、空想への執着が生まれると現実が色あせて見えすぎるために、現実から喜びを受け取りにくくなるので、執着を手放していった方が、自分自身も楽になりますよ、といった感じのことです。

執着を手放すということは、自分に空想することを禁止をするのではなく、空想に走っても走らなくても、どちらでもOKという、フリーな状態を受け取るということです。上記の女性の例だと、イケメン俳優とのパラダイス空想に走らずには、淑女の心を満足させることは絶対に無理、という感じに仕上げています。ちょっと引いた目でこの一例を客観的に眺めると、空想への執着を手放すことができた方が、この女性は現実の男との恋愛をより受け取ることができるようになるのだろうなあ、という風な見方をすることができるかもしれません。

お気に入りの空想の中で、その空想をしているがために、今の現実が色あせて見えているかのように感じられるようなものはあるでしょうか?
もしかしたら、これは、、、、と思えるものがあるとしたら、一度、その空想を手放す、という選択をしてみてもよいかもしれません。


執着を手放すイメージワークをブログの記事にアップしたものがあります。もし、空想を手放す、ということに少しでもモチベーションを感じたのなら、どんな感じかというのを知るためにも、ちら見でもしてみてくださいませ。

執着を手放すイメージワーク / 心鈴泉-心理学とカウンセリングのブログ

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。