心鈴泉-心理学とカウンセリング

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あなたの話が相手に伝わらないときに気をつけておいた方が良いこと

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自分が思っていることや感じていることを相手にいろいろと言っているつもりでも、実際には、相手に全然伝わらない、ということがあります。相性が良かったり、価値観が似ていると、何も言わなくてもわかってもらえる、ということがあったりもしますが、お互いに少し違う方向を見ている場合は、意外と伝わらなかったり、認識がずれていたり、ということもあります。

親しい相手との間でも、こういうことは起こり、相手が理解していないということに関して不快感を感じたり、ちょっとイライラっとしたり、なんていうこともあるかもしれません。わかってもらって当たり前、という感覚が自分の内側にあると、相手のことを強く責めたくなる気持ちがでてくることもあります。

あれだけ言ったのに、とか、見ていたらわかるはずのことを、相手が理解していなかったり、勘違いしていたり、理解する気がないようにしか思えなかったりすると、相手のことを責めたくなる気持ちがでてくることもあるかもしれませんね。


相手に思ったことが伝わらないとき、
「理解できていない相手が悪いので、相手が改善するべきだ」
という選択を心の中ですると、この「相手に思ったことが伝わらない」という状況が継続しやすいです。

なぜなら、この選択を心の中でした場合は、相手が理解できるように色々頑張らない限り、状況は変わらないことになるわけなのですが、相手が頑張るかどうかは相手にかかっているので、その状況を改善していくためのリーダーシップは、相手にゆだねられることになります。

相手が頑張りたいと思えるモチベーション次第ですが、基本的には誰かに何かをやらされる、ということを好む人はいないので、この状況改善の取り組みは消極的だったり、受動的になりがちです。それどころか、反発が生まれてくることもあります。そうなってくると、状況は停滞していきます。

こちらから怒りをぶつけたり、相手が間違っていることを相手に言い聞かせる、という試みが有効な場合も一応あります。それは、相手が何かしら怖れを感じている場合です。例えばこんな感じです。
・上司が部下を怒鳴る。 → 部下は自分の評価が下がることを怖れる。 → 部下は仕方なくいうことを聞く。
・彼女が彼氏を責める。 → 責められた側は相手に振られる可能性を怖れる。 → 仕方なく彼は彼女の言い分を聞く。振られたくないので色々頑張る。
こういう感じで、当面の問題が片付くこともあるとは思います。ただ、伝えたい相手が自分と対等の関係の場合、怖れを使って相手をコントロールする、という流れは、有効でないだけではなく、関係性にひびが入る可能性があります。

かといって、何もしないでいる場合、基本的にこの状況が自然に改善されていく、ということはあんまりないので、それはそれで、ちょっと面白くない展開になります。


コミュニケーションがうまくいっていなくて、自分が思っていることや感じていることが相手に伝わっていない、というときには、相手のことを信頼したうえで、相手に歩み寄る、ということが大切です。相手にこの状況を改善していくためのリーダーシップをゆだねるのではなく、自分がリーダーシップをとることが求めれてきます。

言い方や伝え方に関して、いつも通りのやり方だと伝わっていない、ということになるので、ここを変えていくことになりますが、そのためには、どうやったら相手は理解しやすくなるのか、ということについて、自分が相手の理解を深める、ということも求められてきます。

こうやったら相手に伝わるだろう、と思っていたら、それが通用しなかったという結果がでている、というのが現状です。ある意味では、相手に関して持っていた自分の認識が間違っていた、といえるかもしれません。

やり方を変えたからと言ってうまくいくとは限らないので、何度かトライ&エラーをくりかえることもあるかもしれません。ただ、状況を動かしていくために、相手を信頼して、自分が動き続けていく限り、状況が停滞することはないです。

このプロセスの中で、自分が感じている怒りを相手に表現していく、ということも別に間違っていないです。自分だけが頑張るのではなく、相手にも歩み寄ってもらえるように、行動や言葉を重ねていくことで、お互いにこの状況を変えていくことができるようになります。


相手に思っていることが伝わっていないときほど、コミュニケーションが大切です。コミュニケーションの問題は、どちらかが100%悪い、ということは基本的になく、歩み寄りが大切です。理解していない相手に対して、自分から動くということに抵抗感を感じることもあるかもしれませんが、そういうときほど、自分からリーダーシップをとっていくことで、状況を自分が動かしていける、という部分をぜひチャレンジしてもらえれば、なんて思っています。