心鈴泉-心理学とカウンセリング

人間関係、恋愛、仕事の各シーンで使える心理学についての記事を記載しています。

空回りしているように感じているときにやった方が良いこと

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思考や感情や感覚に分離があると、やりたいことがうまくいかずに空回りしているような感じになることがあります。そういうときは、少し休息を挟んで心と体をリセットしてあげたり、自分でなんとかしようとするのを一旦手放して流れに身を委ねたり、そもそも自分が本当にやりたいことってなんだろう、ということを一旦整理してみる、といったことが有効だったりするのですが、今回の記事では、そのあたりのことを書いていきます。


本当にやりたいことと実際にやろうとしていることがアンマッチなために空回りする、というのでいくつか例をあげると、こんな感じかもしれません。

その1:「周りから認められるようなことがしたいけど、周りから認められない」
・欲しいもの:周りから認められたい。
・手に入れるための手段:周りから認められるようなことをする。
・手に入れるためにやりたいこと:認められるようになるための何かの行動。
・行動の結果:本当にしたいことはそういう行動ではなく、ただ認められたいだけなのだが、何をしても認められたとわかるような結果が出ない。
・その体験から自分が受け取る感覚:空回りしているように感じる。

その2:「すごいことがしたいけど、全然すごいことができない。」
・欲しいもの:万能感。俺スゲーとか、私すごいイケてる、って感じること。なんでも思い通りになっている感覚。
・手に入れるための手段:すごいことをやって、周りからすごい人だという扱いを受ける。やることなすこと良いリアクションが返ってくる。そんな結果を出す。
・手に入れるためにやりたいこと:すごいこと。
・行動の結果:本当にしたいことはすごいことそのものではなく、なんでも思い通りになるという状況がほしいだけで、実際は別に何もすごくない、ということがわかるような結果がでる。
・その体験から自分が受け取る感覚:空回りしているように感じる。

うまく言えないのですが、認められるようなことをして認められるようになりたい、とか、すごいことをして俺ってすげーと思いたい、というのは、別におかしなことではないと思います。なかなか上手くは言えないのですが、そういうものが欲しくなるというのは変なことでもなんでもなく、ある意味では、自然なことかもしれません。私の場合、それに近しいことをやりたくなった時に「それってそもそも本当にやりたいことだっけ?」と自問自答して、答えがNoであれば、これは違うな、と思って手を出さないようにしています。ただ、過去にはそんなことにも手を出したことがあります。その場合、答えがNoなのに、あえてそこに手を出して物事を進めだすと、空回りを感じさせられるような体験をしていました。

最初の方で例に挙げたのは、承認欲求や万能感の空回りですが、こういったものに限らず、恋愛においても、それ以外の物事についても、自分が本当にやりたいこととやっていることや感じていることが分離していたり、何かやりたいこととやるべきことがアンマッチしているような部分があると、やりたいことがすっと形になるというより、何かごちゃごちゃしたものが混じったり、思ったような結果や感覚を受け取れないような、空回りしているかのような結果を受け取りやすいです。恋愛でよくありそうな例もあげるなら、こんな感じかもしれません。

その3「魅力的な人と付き合いたいけど、そういう人とは縁がない。」
・欲しいもの:イケてる恋人。その恋人から惚れられている。私幸せ。
・手段:綺麗になる。イケてる異性の気を引く。惚れさせて付き合う。
・やりたいこと:手段と同じ。
・行動の結果:イケてる異性には相手にされない。イケてない異性から言い寄って来られる。頑張って努力しているつもりだが、そういうのは本当にしたいことではないので、だんだん疲れてくる。
・その体験から自分が受け取る感覚:空回りしているように感じる。

とはいえ、私自身も体験ありますが、恋人がなかなかできなくて、婚活とか頑張っていても上手くいかない時期が長々と続いたりすると、空回りしているように感じて、そこで辛さを感じることがあるかもしれません。


空回りしていると感じるのなら、一度自分がやっていることを振りかえってみて、それが本当に自分がやりたいことなのかをチェックしてみてください。もしかしたら、本当にやりたいことではないのだけれども、欲しい結果を手にするために、あえて無理をしていると言えなくもない部分があるかもしれません。

思考は現実化します。やりたいこととは異なることをやっていたり、良い結果が出ることが自分にはふさわしくないなど、望む結果を遠ざけるような思考や感情や感覚があると、自分の心の中でエネルギーが分散するために、空回りしているような感じを受け取りがちです。欲しいと思いながらも本心では別のことを思考していたり、本当はこれじゃないんだけど今は仕方なくこれを一旦目指すとか、純粋な願いというより、何か不純物が混じったような感じの想いを抱いた場合もエネルギーは分散し、空回りしやすくなります。空回りしているエネルギーを調整していくためには、分散している思考・感情・感覚をつなげていく、ということが大切です。

少し休息を挟んで心と体をリセットしたり、自分でなんとかしようとするのを一旦手放して流れに身を委ねる、といったことも、その調整方法の一つです。例えば、今すごく頑張っているけど空回りしているなら、一旦手を止めてみて、一歩引いて状況を俯瞰して見てみると、また違ったものが見えてきます。
「あ、ここ無理してたな。」とか、
「これはやらなくてもよかったかも。」とか、
「ここで必死になってたけれども、ここ頑張ってもあんまり意味なさそう。」とか、
「これを犠牲にしてでもやろうとしてたけれども、そもそも、こういう犠牲が良からぬものをおびき寄せていたのでは?」など。

すぐに何かを解決できるような気づきはないかもしれません。ただ、無駄に力が入っていた部分や、意味のない犠牲をしていた部分など、空回りを生み出していたものに気づくことはできます。ただ、一旦手を止める、ということは必要かもしれません。手を止めることを自分自身に許可していないと、「そうはいっても今はこれをやるしかない」といった感じの、心の中でひたすらにアクセルを踏みたくなる気持ち(ある意味では、義務感や罪悪感に近しい感覚)にひっぱられて、一歩引いて状況をみることが難しくなるためです。

何かをやめると、代わりに、他のことができるようになります。例えば、犠牲をやめると、余裕がでてきます。余裕があると、新しいことに力を向けれるようになります。執着を手放すと、代わりに、心の中にスペースができます。例えば、変なこだわりがあるような部分を手放すことができると、こだわりがあるために見ないようにしていた他の手段や可能性の部分に、手が届くようになります。空回りしているときは、エネルギーの浪費がありますが、空回りを生み出していた部分を少しでも解消していくことができると、自分が欲しいものにエネルギーを注げる状態になっていきます。


自分自身の心の中に一歩踏み込んで、自分の本音の部分を見つめてみてください。
「どうして、それが欲しいと思うんだろう?」
「本当に欲しいものって何だろう?」
「本当にやりたいことって何だろう?」

自分が欲しいものを手に入れるために、やるべきこと、というのは何かしらでてくるかもしれません。欲しいものを手に入れるための手段に対して、こだわり、のようなものが出てくることもあるかもしれません。ただ、やるべきこととやりたいことがごちゃごちゃになっていたり、やりたいこととそのための手段が自分の中で区別がつかなくなってしまっていたり、欲しいものを遠ざけるような物事への強い執着があると、空回りを感じやすくなります。

欲しいものが手に入らないで、あるいは、やるべきことがうまくこなせないで空回りが生まれているというのであれば、そこには必ず、思考の矛盾や心の葛藤のようなものがあります。矛盾や葛藤がある中から気持ちを切り替えて、シンプルに物事を見れるようになるために、自分の心の根っこにある願望をみつめてみてください。
「私、本当はどうしたいんだろう?」
ここに対する答えを基準にして、今自分にできることを整理してみたときに、やらなくていいことや、手放した方がいいものも見えてきます。


空回りをしているように感じているときにやった方がよいことを今回は書いて見ました。空回りをしているときというのは、すごくエネルギーをかけても一歩も前に進むことができず、苦しい想いをすることや、疲れ切ってしまうことも多いと思います。そんなときに、ここに書いたことを役立ててもらえるのなら、幸いです。