心鈴泉-心理学とカウンセリング

人間関係、恋愛、仕事の各シーンで使える心理学についての記事を記載しています。

もともと受け身な性格のパートナー

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受け身の性格のパートナは、自ら積極的に動いてくれることが基本的にないので、こちらから働きかけて相手はそれに反応するだけ、という展開になりがちです。そんなパートナーとのお付き合いでは、こんなことを感じやすいかもしれません。

・誘うのはいつもこちらから。自分の要望は通りやすいものの、結局のところ相手が何をしたいのかよくわからない。
・相手の方から連絡をしてくれることがあまりないのが不満。
・自分から提案しないと全然動いてくれない。自分ばかりが頑張っている気になってくる。
・必要とされている気がしない。自分がいてもいなくても良いような気がすることもある。
・いつも自分から引っ張っていく展開になるが、本当は相手にも引っ張っていってもらいたい。

パートナーがどこか甘えているところや冷めている部分があるために受け身になっていて、何か駆け引きのようなものが必要になってしまっているケースは別として、もともと受け身な性格のパートナーの場合、相手が自分のことを好きだとわかってはいても、受け身すぎることから不安感や不満のようなものがでてくることもあるかもしれません。


その受け身な性格を変えさせてみたくなったことはあるでしょうか?
相手の性格を変えようと何かしてみても、良い反応が返ってくるというよりも、ただ相手を追い詰めることになるだけで、状況は何も変わらないということになりがちかもしれません。

なぜいつも受け身なのかを問い詰めたくなったことはあるでしょうか?
もともとの性格であれば、そこを変えることは難しいというのはなんとなくわかってはいても、そこに不満を感じていると、どうしてもそのことでパートナーを責めたくなるものかもしれません。


もともと受け身な性格のパートナーであれば、無理に相手を変えようとするよりも、積極的になるように仕向けようとするよりも、できれば、相手のありのままを受け入れてあげた方がよいです。ただ、何を感じていて、何を想っているのかが自分発信で積極的に出てくる訳ではないので、そこにどうしても不満感は出てくると思います。

もし、自分のことを本当に好きかどうかがわかりにくい、という不満があるのなら、好きという気持ちを表現してほしい、とお願いをしてみてください。そのパートナーは受け身な性格だとしても、ここに行きたい、とか、あれが食べたい、という話をすると、そのことはよく覚えていて、意図を汲み取って動いてくれるようなところはないでしょうか?
文句や不満をぶつけて受け身な性格を改めるように追い詰めるというよりも、ただ素直に、好きという気持ちを表現するようにお願いする、という選択です。
あなたのパートナーは、お願いされたことにはわりと応えてくれる人ではないでしょうか?
言われたことには反応する。それが受け身な性格というものなのかもしれません。

何食べたい?、とか、どこに行きたい?、という質問をなげるというよりも、こちらから具体的な選択肢をいくつか出して、相手にその中から選んでもらうようにお願いをする、というアプローチをしてみてください。何を食べたいとか、どこに行きたいとか聞かれても、うーん、となってしまう受け身な人でも、具体的な選択肢があれば、じゃあ・・・これで、と返してくれます。具体的な選択肢をこちらが用意するのが、そもそも手間、というのはあるかもしれませんが、受け身なパートナーから意見を聞くときに良いのが、このスタイルです。パートナーの答えがほしいときに、相手がなかなか意見をいってくれないときは、具体的な選択肢を用意して選ばせてあげてください。なかなか良い選択肢が思い浮かばないとしても、あえて出してみて、複数あるなかでどれがましか、というのを聞くと、うーん、と考え込んだ後、意外に別の選択肢が相手から出てくることもあります。何がいいか、を聞くのではなく、どれがいいか、を聞く。どれを選ぶのか、というのを問われたときに、パートナーの気持ちや考えや好みなど相手の内側にあるものが出てきます。

こちらの要望が通りやすい、というのはあると思いますので、基本的には、自分のペースで連絡したり、遊びに誘ったりしてみてください。相手からも積極的に動いてほしいと思うかもしれませんが、ある意味では、こちらの好きにできる、こちらの自由にできる、というのも楽かも、って考えてみてください。もちろん、パートナーにも都合があるので、ダメなときは言ってくると思いますし、こちらの連絡や誘いに対して、なんとなく抵抗感があるときには、相手の反応をみながら理由を聴いて、相手の気持ちを汲み取ってあげる、というのも、もちろん大切ですが。


パートナーのことをよく見て、理解を深めていくこと。何を考えていて、何が好きか、というのでわかりにくい部分が出てくると、相手の気持ちに対しての不安感が増していったり、関係性に溝のあるような部分がでてきます。私にはもうあなたのことがわからない!、というところで思考停止して、相手を理解しようという流れを止めてしまうと、相手に対する信頼というよりも疑いばかりが出てきて、つながりや親密感を感じにくくなっていきます。

いくつか例をあげると、例えば、あまり動かない相手に対して、自分のことが好きなら動くはずだ、と思えてくることもあるかもしれません。例えば、自分ばかりが積極的に動くのに疲れて、ある意味では楽をしている相手に対して、私にばかり働かせて自分は楽をしてずるい、本当に私を愛しているのならそんなずるいことはしないはずだ、なんて思えてきたりするかもしれません。そこから疑いが出てきて、本当に私のことを好きなんだろうか、とか、私のことをなんだと思っているんだろうか、と思えてくると、こちらからもあえて動かないようにしてみて、相手がそこからどうするのか反応を見てやろう、なんて相手を試すようなことがしたくなったり、そんな受け身な性格でいつまでも通用すると思うな、などのダメ出しをして問い詰めたくなったり、お互い歩み寄るというより、ただ怒りをぶつけるだけのようなコミュニケーションをしたくなったりするかもしれません。

パートナーシップの中では、気持ちがすれ違うこともときとしてあるものかもしれません。コミュニケーションをしていくことで、気持ちがすれ違って隔たりができているところに橋をかけていける方が良いのですが、相手のことがよくわかっていないと、それが非常に難しくなることもあります。

受け身な性格のパートナー。恋愛感情がない訳でも、こちらのことを想ってくれている部分がないわけでもないです。表現が積極的にされていないだけで、感情を色々と感じている部分もあります。そこに対して理解を深めていくことが大切です。自分自身の心理的安全性、という意味でも、パートナーが自分のことが好きだったり、パートナーが自分との時間について居心地の良さを感じている部分について、あなたが理解できている方が、本当のところがどうなのかわからないという状態と比べて、はるかに安全です。

あなたがパートナーに理解を送った度合いだけ、パートナーもあなたのことを理解しようと歩み寄ってくれます。その繰り返しが、パートナーシップの絆を強めていきます。


もしあなたが女性で、受け身な性格のパートナーが男性の場合、男なんだからもっと積極的にリードしてほしいし、いつまでも受け身でいて欲しくない、と思うこともあるかもしれません。責任のあるところでの判断はきっちりとしてほしいし、肝心なところでは自ら動いてほしいと思うかもしれません。いざというときに頼りになる存在であってほしいと思うかもしれません。

ただ、大切なことはあなたがパートナーを理解する、ということと、パートナーのありのままの姿を受け入れる、ということです。
その上で、もし、パートナーにそういった動きをしてもらうとしたら、あなたにできることはなんだと思えるでしょうか?
やらせる、ではなく、してくれることを信頼してサポートする、というのが鍵です。どうするつもりなの、と問い詰めるというより、例えば、判断してほしいとお願いしたり、こうしてほしいという自分の気持ちは伝えた上で、実際にどう動くのかは相手に委ねる、とか。相手が具体的な行動を起こしやすいように、いくつか選択肢を伝えたり、判断材料はある程度集めて伝えた上で、選んでほしいとお願いする、とか。時期的な制約があるのなら、いつまでに何をしないとどうなる、というのをあらかじめ伝えておく、とか。パートナーが重要な判断や行動をする上で、あなたがサポートできることに何があるかを考えて、あなたができることをする、という感じです。


もともと受け身な性格のパートナーについて、私なりに掘り下げて書いてみました。何かしら参考になるところがあれば、その部分だけでも持って帰ってもらえれば、幸いです。