心鈴泉-心理学とカウンセリング

人間関係、恋愛、仕事の各シーンで使える心理学についての記事を記載しています。

彼に依存しすぎて子供のようになってしまう

f:id:shinrinsen:20181030061537j:plain

彼への依存が強すぎて、感情のコントロールができなくなるようなことはあるでしょうか?
例えば、そばに彼がいてくれないと気が済まなかったり、しばらくやりとりができないと、不安になって彼に感情をぶつけてしまうようなことはあるでしょうか?
人によっては、わがままや甘えを彼にぶつけることが止められなくなったり、子供のような振る舞いを彼の前でしてしまったりするような場合もあるかもしれません。

パートナーに対して過剰に依存的になってしまっているのをやめたいとも思ってはいても、その依存がなかなか手放せないのならば、そのことで苦しみを感じておられる方もいらっしゃるかもしれませんね。


ネガティブな感情が出てきたとき、いつもどうしているでしょうか?
感情には、どんどんと感じていくと感情が変化をしていく、という性質のようなものがあります。怒りが出てきてそれを感じていたら、怒りの下にある悲しみが出てきたり、自分の至らない部分を思い巡らせて罪悪感を感じたり、など。人によっては、感情を感じきってスッキリとすることもあれば、堂々巡りの思考をして、同じことを延々と考えているために、同じような感情を延々と感じ続けたりすることもあります。

精神的に成熟していくための考え方の一つとして、自分の感情に責任を持つ、というものがあります。自分が感じている感情のルーツをじっくりと深く掘り下げてみていくと、その感情は過去に感じたことのある感情が今蘇ってきているもので、過去に感じた心の痛みと、今感じているネガティブな感情はどこかでつながっている、という理解に至ることができます。今感じている怒りや悲しみや罪悪感も、表面的には環境のせいだったり、誰かのせいだったりするかもしれませんが、基本的には自分の内側から出てきているものです。ネガティブな感情を今感じているとして、それは自分の中のどの部分が反応して感じていることなんだろう、という部分を見つめていくことで、そこから学びや気づきを得ることができます。自分の感情の癖や思考の癖を理解し、自分にとってこれは変えた方が良い部分だな、と思えたり、手放した方が良いものだな、という気づきを得ることができれば、それを自分自身の成長の糧にすることができます。

ただ、パートナーに対しての依存が強い場合、パートナーとの関わりの中で自分が感じるネガティブな感情を、相手のせいにする、という選択をすることがあります。ネガティブな感情は自分に気づきを与えてくれるものですが、そこでその処理するためのエネルギーをパートナーを責める方向に持って行ってしまうと、まるで本来自分が向かい合わなければいけない課題を、パートナーにやらせているような感じになることもあります。

パートナーとの関わりの中でネガティブな感情が出てきたとき、いつもどうしているでしょうか?


依存を手放していくためには、自分が居心地が良いと感じる状態や、楽しいと感じる時間を、パートナーに依存することなく作り出していくこと。ネガティブな感情を感じた時も、セルフケアができるようになっていくこと。何でもかんでも全部自分でやるという必要はないのですが、自分にとってより良いと思える状態を、自分が主体的に動いていくことで作り出していく、という部分が大切です。

精神的な依存がある場合、誰かに何かをしてもらわないと自分の心が満たされることがない、という状態に陥りがちです。これがあると、依存された側にとってあなたの存在が重荷になります。恋愛関係でこの部分が出てくると、あなたが重たい女、になってしまい、パートナーからみたときのあなたの魅力を下げてしまいます。

やめておいた方がいいのは、依存を我慢し続けたり、依存を封印する、ということです。我慢をし続けた場合、我慢しきれなくなったときに爆発します。我慢をし続けるのではなく、自分の依存と向き合ってください。

心の中にあなた自身の依存的な部分を表す、ちっちゃい子供、がいる様子をイメージしてみてください。その子供はどんな表情をしていて、何を考えていそうでしょうか? 寂しがり屋でしょうか? わがままな子でしょうか?
イメージができたら、その子の面倒をあなた自身で見るとして、どうするのがいいのかを考えてみてください。この子は何をしたら喜ぶでしょうか?
どうしてあげたら安心するでしょうか?
何がしたいと考えていそうでしょうか?
パートナーに強く依存している時というのは、ある意味では、この子の面倒を彼に全面的に押し付けていたようなものです。依存を手放そうと思うのなら、この子守を彼に押し付けるのではなく、その子供の部分に、あなた自身が付き合うことが求められてきます。我慢をし続けたり、依存の部分を封印しようとしたりする、というのは、この子供を放置する、ということです。放置すればするほど、最終的に爆発したときのエネルギーは大きくなります。

精神的な依存があるとき、パートナーを親がわりに扱ってしまうことがあります。自分がいっぱいいっぱいの時、無条件に愛してくれることを相手に望んだり、子供のように依存的な部分を受け止めてもらいたくなってしまうこともあります。ただ、パートナーにもパートナーの事情があり、ときにあなたのことを受け入れることが難しかったり、余裕がないこともあります。パートナーにも弱点や、心の痛みや、苦手なこともあり、十分にあなたの求めに応えられないこともあります。その中でも、パートナーはパートナーなりに、できる限りあなたに愛情を注ごうと頑張ってくれることもあるかもしれません。パートナーはあなたをケアしてくれたり、導いてくれたりすることもあるかもしれませんが、基本的には、パートナーはあなたの上に立って引っ張ってくれる立場の人ではなく、あなたの隣に並び立つ人です。パートナーからの愛情を受け取りながらも、自分のことは自分でケアしていく、というところで、精神的な依存から抜けていくことが大切です。

自分一人の時間も楽しめるようになること。精神的な依存の部分をセルフケアもできるようになるということ。ただ、なんでもかんでも自分でやるのはやりすぎかもしれません。ある程度、依存から抜けることができたら、ときに彼に甘えてみたり、ときに彼に助けを求めたりなど、パートナーの前で見せる自分の依存の部分をON/OFFできるようになるとちょうど良い感じかもしれませんね。


自分の依存の部分を嫌うのではなく、向き合ってケアをしてあげてください。なぜなら、自分の依存の部分を嫌った場合、同じようなところでパートナーの中に依存があるのにあなたが気づいたとき、パートナーに対してあなたが嫌悪感を抱くことになってしまうからです。

感情面でパートナーとは繋がっています。あなたが感じている感情と、同じような感情をパートナーがまた違う形で感じていることがあります。あなたがパートナーに対して強く依存をしているとき、ひょっとしたら、パートナーの中にも似たような依存があるのに、あなたの前ではそれがただ表面に出てきていないだけかもしれません。あなたが頑張って自分の依存を切り捨てる、ということをした場合、依存的な部分を抱える彼はあなたにとって、どんな存在になるでしょうか?
ひょっとしたら、自分の依存を切り捨てたのと同じように、彼のことを扱うかもしれません。

パートナーの中に依存や痛みが見えたときに、あなたがどうパートナーを扱うのか、というのと、自分が自分の依存の部分をどう扱っているのか、という部分は繋がっています。

自分の依存をケアするだけではなく、パートナーからのサポートも受け取ることができ、パートナーはパートナーで自分のことをある程度ケアしながらも、あなたがパートナーのこともケアできるようになると、恋愛関係が自立と依存の関係性ではなく、相互依存的に絆が深まっていくことになります。その状態がすごく望ましい状態です。あなたが本当に望んでいる居心地の良い状態というのは、精神的に相手に依存しているだけの状態ではなく、一人でも立つこともできる精神的に成熟している者同士が、お互いをお互いに相互依存的に支え合いながら愛し合っているようなそんな状態ではないでしょうか?

彼への依存で苦しんでいるところから、頑張って依存から抜け出して目指す先があるとするのなら、もし可能なら、そんな関係性を目指していただければ、と思っています。