心鈴泉-心理学とカウンセリング

人間関係、恋愛、仕事の各シーンで使える心理学についての記事を記載しています。

依存していた相手と別れることになった時のこと

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自分にはもうこの人しかいないって思っていた恋愛のパートナーとの別れは、とても辛く、心引き裂かれるような想いをするものかと思います。パートナーの数だけそこにはストーリーがあって、人によって事情は様々で、今別れを経験した人たちの中には、気持ちを切り替えて次へと進んでいく人もいれば、しばらくそこにとどまることを選択する人もおられるかもしれません。ただ、パートナーに対して大きく精神的に依存していた場合、別れを受け入れることへの抵抗感も強くなりますし、中には絶望感を抱く人もいるかもしれません。全てが色あせて見えて、何もしたくない気分にもなるかもしれません。

パートナーへの依存が大きかった場合、なかなか気持ちを切り替えられず、相手のことを忘れたいとすら思えないかもしれません。復縁が可能なら、いつまでも、この想いを胸に抱き続けたいと思われるかもしれませんし、世界中に異性はたくさんいるなんて言葉を聞いたり、それに近しいことを人から言われても、どうしてもそうとは思えず、自分にはあの人しかいなかった、と思えるかもしれません。


もしもまだ、別れた人に依存する気持ちが残っているのなら、少し思い起こしてみて欲しいのですが、今、心の中でその人に対して感謝できることがあるとしたら、どんなことがあるでしょうか?
出会った時のこと、付き合うことになった時のこと、一緒にいて過ごした時間の中で相手から与えられたものや一緒に分かち合ったもの、出会えたことで知ることができたこと、愛し合うことを通して受け取れたこと、感謝できることにはどんなものがあったでしょうか?
思い起こしてもらって、その全てに心の中で感謝を伝えてもらってもいいでしょうか?

一緒に過ごした時間の中で、2人の間にあった絆を通して、どんなことを学べたでしょうか?
出会う前の自分と比べて、どんな学びを受け取れて、どんな成長ができたでしょうか?
人生には意味があって、その人と自分が出会って一緒の時間を過ごせたことは決して無駄ではなく、そこに大きな意味があったとしたら、そこにはどんなものがあったと思えるでしょうか?


この恋愛を通して、自分がクリアできなかった、ある意味では、残った課題のようなものがあるとしたら、それは何だと思えるでしょうか?

相手に強く依存して恋愛関係の中にどっぷりと浸かっていた時は、この状態がずっと続けば良いと思ったかもしれませんし、その世界が自分にとって全てだと思えたかもしれません。ただ、恋愛に強く依存するとその関係性は徐々に終焉に向かっていきます。恋愛をしていく中で様々な感情を感じることになりますが、感情を通して僕たちには自分が未解決の部分と向かい合わなければならないような様々なことを体験します。ただ、恋愛に強く依存している状態が続くと、その未解決の問題から目を背けるような行動をすることになり、それが2人の関係性に行き詰まりを生み出して、いずれ恋愛関係が終わる方向に物事が流れていきます。

例えば、自分に自信がなかったとします。自分には人して魅力がないように感じたり、自分には価値なんてない、なんていう感覚が強かったとします。そんな人にとって、パートナーのことを自分が好きなだけではなく、そのパートナーからも好意を返してくれたり、愛情を注がれる、と言うのは非常に価値が高い体験になります。自分のことを無価値だと感じている人にとって、こんな自分のことをちゃんと見れくれる人がいる、愛してくれる人がいる、と感じるのは、すがりつきたくなるような体験かもしれません。この人さえいれば他には何もいらない、なんて思う人もここで出てくるかもしれません。ただ、自分のことを無価値に感じている、というのは、本当にあなたに価値がない、と言うことではなく、あなたが様々な体験を通して自分には価値がないと思い込んでいる、と言うことを示しています。私たちは物事をありのままにとらえると言うよりも、どこか色眼鏡で見てしまうようなところがあるのですが、あなたが身につけている色眼鏡には、世の中を見たときに、あなたに価値を見る人はいない、とあなたが判断しやすくなるような補正が入っている、と言うことを示しています。その色眼鏡の視線の先には、パートナーも例外なく入ります。その結果、あなたはパートナーから、本当にあなたは価値を見てもらっているのか、あなたは本当に愛されているのか、と言うことに疑いを感じやすくなります。パートナーにはそのつもりがなくても、あなたの色眼鏡の判定には引っかかるような出来事があると、パートナーとあなたの認識にはズレが生まれるので、ここで感情のぶつかり合いが起き、あなたはネガティブな感情を感じます。ネガティブな感情があなたに教えてくれている課題は、あなたがその色眼鏡を外してパートナーからの愛情を素直に受け取れるようになる、ということです。ここであなたがその課題に引っかかり続けると、パートナーはあなたの色眼鏡判定に引っかかり続ける体験を通して、あなたに向ける愛情を疲弊させていきます。

例えば、あなたがパートナーに感じていた不満にはどんなものがあったでしょうか?
パートナーがあなたに伝えてきた不満にはどんなものがあったでしょうか?
恋愛関係の中では、お互いにとってより居心地良い状態を作り上げていくために、多くのコミュニケーションが求められてきます。コミュニケーションの中で、どうしてもすり合わせることができなかったり、どちらかが大きく妥協するようなものにはどんなものがあったでしょうか?
あなたがパートナーに依存しているために出てくる不満や、依存が生み出していたパートナーの間にあった壁のようなものも、思い起こして見てください。

例えば、パートナーが別れ際に話したことで、あなたの依存に関係したことはあったでしょうか?
別れの理由をオブラートに包む人もいれば、ありのままに言う人もいると思います。自分の身を守るために誤魔化すようなことを言う人もいれば、罪悪感にかられてとにかく自分が悪いと言う人もいると思います。
あなたはどんなことを言われたでしょうか?
もしかしたら、受け入れにくいことも言われたかもしれません。
ただ、もし言われたことの中に、自分にとって課題だと感じるような部分があれば、思い起こして見てください。


この別れを自分にとっての最後の恋愛、と決めずに、この過去の恋愛は自分にとって学びの意味があって、次につなげていくことができるものだとしたら、ここから前に進んでいけるとしたら、どうしていきたいでしょうか?
どんなパートナーとどんな恋愛をしたいでしょうか?
どんな自分でありたいでしょうか?

自分の課題をクリアできた度合いだけ、パートナーシップで受け取れるものが変わっていきます。正解があるわけではなく、あなたにとって、どんな風にしていきたいのかが大切です。
どういう状態があなたにとって居心地が良い状態でしょうか?
どんな恋愛関係があなたにとって望ましいでしょうか?
そこにたどり着くためには、どうするのが良いと思えるでしょうか?

もし、答えが自分の中で出なくて、どうしたらいいのかわからないような感覚があったら、どうしたいのかを、直感で自分自身に問いかけてみてください。自分の心の中に混乱や迷いや葛藤がある状態の場合、自分が本当にどうしたいのかという以外に、怖れや抵抗感など、自分自身のありのままのありようを否定するような思考が、心の中にごちゃ混ぜになっている感じになるので、自分が本当はどうしたいのかわからなくなってしまうことがあります。直感を使うと、そういったごちゃごちゃした思考を挟まずに、瞬間的に自分自身の心の中の奥深い部分から答えを拾ってくることができるので、直感で返ってくる答えが、自分の本心をズバリと当ててくれることがあります。迷いがあって、どうしたらいいのかわからないような時は、自分自身の直感を信じてみると言うのも一つの手です。

ちなみに直感を使う場合、私はここに、ひと手間、加えます。私の場合、直感で出た答えを、自分の中で一度検証します。そこに違和感がないか、、、それが本当に自分にとってしっくりくるか、、、をちょっとみてみます。ちょっと違和感があって、しっくりとこない感じがなんとなくある場合は、もう一度内容をじっくりと検証してみて、やはり違和感が消えなかったら、その直感はいったん破棄します。違和感がなく、しっくりくるし、それが自分の本心だと思えるけれども、その直感通り行動することに抵抗感や怖れを感じるのなら、これは直感が正しい、と私は判断します。その場合、抵抗感や怖れは自分のやりたいことを邪魔する思考、とみなします。

恋愛において選択を求められることというのは色々とあるかと思います。
どうするのがいいんだろう?
私、どうしたいんだろう?
そこに迷いのようなものがあって、もし、直感を使いたいなって思う時に、ご参考になればと思います。


依存していた相手と別れることになった時のことを、私なりに書いてみました。人生の中でも、ものすごく辛い時といえるものだと思います。この経験を通して、もう一度恋愛関係を持つ人があらわれても、新しいパートナーとの関係を受け取ってからも、人を好きになりすぎないように自分の気持ちを抑えるようにしたり、あんな想いはもうしたくないと自分の身を守りがちになる人もおられるかもしれませんね。好きな相手に依存することは、何も悪いことではないと思います。ただ、それがパートナーとの関係性を悪化させたり、自分の向かい合うべき課題と向き合わないようにするための要因となっている場合は、その部分は手放していくことが求められてきます。ここに書いたことで、何か参考になることがあれば、幸いです。