心鈴泉-心理学とカウンセリング

人間関係、恋愛、仕事の各シーンで使える心理学についての記事を記載しています。

音信不通からの別れを今でも心の中に引きずっている

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別れ方にも色々ありますが、音信不通になって、それから連絡を取れないまま別れになるというケースは、気持ちを引きずりやすいものかもしれません。連絡が来るのを待っていても相手からは何の連絡もなく、こちらから連絡をしようとしてもつながらず、別れるという話も十分にしないまま、相手が何を考えているのかわからないまま、ある程度時間ばかりがすぎたところで、別れを気づかされる、という感じのものです。

自分も気持ちが冷めているような状態から、お互いに連絡を取らなくなって自然消滅になるのとは違い、気持ちがまだ残っていて、別れることなんて全然考えていなかったような状態から音信不通の別れになった場合、別れを受け入れること自体に抵抗を感じるでしょうし、なぜこんなことになったのか理解ができない、と思われるかもしれません。心が深く傷ついたように感じられる方もおられるかもしれませんね。

音信不通からの別れを体験したことで、そんなことをされるなんて自分がくだらない人間だからだ、とか、異性として魅力がなかったからだ、という感じで自分のことを卑下される方もいらっしゃるかもしれません。人が信じられなくなる、という方もおられるかもしれません、ちゃんとお別れの話ができていれば、もう少し受け入れやすかったかもしれませんが、もう連絡も取れないので、それもできない状態です。今でも相手が何を考えていたのかわからないとしたら、気持ちの整理をつけようにも、相手のことをどう自分の中で整理したらいいのか、いまだにわからない、という想いを抱えておられる方もいらっしゃるかもしれませんね。


音信不通のまま別れになるということは、相手が別れ話をあなたとちゃんと向き合ってする、ということを避けたという解釈もできます。恋愛において、重たい話や深刻な感じになるのを嫌がる人の場合、真剣に向き合って本音の部分を話し合うということを避けるケースがあります。相手があなたに別れを切り出す場合、相手が罪悪感を感じるような話になりやすいので、それを避けたくなるような心理は働きやすいかもしれません。

付き合っている時、時には相手とあえて揉めるような話をしなければならないこともあります。付き合っているとき、音信不通の別れとなるよりも前に、そういったネガティブな雰囲気になる可能性のあるような本音の部分での話し合い、というのはあったでしょうか?
もし、そういうことが全くないか、仮にあったとしても、どこか綺麗な部分や無難な部分だけが話されて、本音がぶつかり合いそうなところはあいまいなまま話が流れるようなことがあったのだとしたら、音信不通になるサインは、その時から出ていたのかもしれません。

例えば、「あれ? 今ちょっと反応おかしかったな?」と思ったら、後になって相手から、そのことについてちくりと言われて、本音の部分が聞ける、、、、というのは、ある意味、健全ですが、そこでは何も言われることがなく気がついたら音信不通になっていた、というケースがあります。コミュニケーションをするのを嫌がった相手が、勝手に一人で何らかの結論を出して、その関係性から逃げるとそうなります。

例えば、別れ話っぽいことを相手が切り出してきたので、自分が別れることを拒んで、そこから一歩突っ込んだ話になるのかと思ったらそういうのも何もなくて、そのまま音信不通、というケースもあります。若干似てますが、揉めるようなコミュニケーションから相手が逃げるとそうなります。


ケンカしてくださいと言いたいわけではないのですが、絆を深めていくためには、本音のコミュニケーションが大切です。揉めるような話を避けて関係性が保たれているような場合は、どうしても本音で話さないと乗り越えていけないような変化が訪れた場合に、どちらかがそういった話し合いから逃げると、関係性が自然と消滅していきます。音信不通はその形式の一つです。

恋愛感情は変化していきます。2人の立場や環境も変化していきます。2人の心理的な距離も変化していきます。緊張感がなくなってきて、言いたいことを言いあうようになると、ネガティブな感情も感じるようになっていきます。恋愛って楽しいことや、愛し愛されるようなことや、幸せなことばかりではなく、色んなことがあります。その中には、お互いのズレを感じる出来事もあります。軽く話し合うだけで良いものばかりであればいいですが、どうしても揉めるような部分が出てくることもあります。あいまいにしたまま綱渡りのように表面上のやり取りだけで取り繕っていても、いつかは話し合わなければならない、となった時に、エスケープする、と言う選択肢がちらつきます。

あなた自身に、そういった話に対して、ちょっと苦手な感覚だったり、できればしたくないなという感じ、はあるでしょうか?
以前書いた記事に、話ができないパートナー、と言うタイトルのものがあるのですが、パートナーとの間で、うまく話が噛み合わなかったり、コミュニケーションがうまくいかない、と言う時のことを私なりに掘り下げて書いています。 

shinrinsen.hatenablog.com

記事の中でも書いていますが、揉めるような本音の話をする時に重要なのは、辛い時ほど、相手を見る、と言う部分です。相手の弱い部分や助けを求めているような部分をみて、そこに手を差し伸べる感じでコミュニケーションを続けていくイメージを私はもっています。相手に精神的に依存して繋がれないところやどうしても歩み寄れないところにこだわるのではなく、自らがこのコミュニケーションをリードしていき、相手のことをよく理解して、つながれるところを探して、繋がれるところで繋がっていくことが大切です。

揉めるような話があったとして、そこをどう一緒に乗り越えていくか、と言う時に、あなた自身が2人の間にあるコミュニケーションの課題に対して、どれだけ取り組めるか、と言うのが問われてきます。そんな問題はないと見ないようにしたり、そっとしておくことも他人ならできますが、恋愛関係だとそうもいかないです。例えば、不満はあるけど、相手に期待しても仕方ないと自分で結論を出して諦める、なんて言う選択肢は確かにありますが、それはやればやるほど、あなたにとってのパートナーの魅力や価値の部分が下がっていきます。その逆のパターンもやり、あなたのパートナーに同じことをやられると、パートナーから見たときのあなたの魅力や価値の部分が下がっていきます。これを繰り返していくと、どんどん関係性が無味乾燥したものになり、だらだら続けるか、お別れするか、と言う感じになっていきます。

音信不通の別れがあった時、その関係性の中に、揉めるような話も含めた本音のコミュニケーションはどれだけあったでしょうか?
もしかしたら、別れ際にちょこっとそう言う感じの話はあって、揉める話をするようなところで関係性が切れた、と言う感じかもしれません。

あなた自身の中にも、そう言う話は避けたかもしれない、と言う部分はあったでしょうか?
もしかしたら、避けはしなかったかもしれないけれども、相手を理解しながらコミュニケーションをリードするという感じではなかったかもしれません。

もし、音信不通からの別れを今でも心にひきづっている部分があるのなら、もしくは、あなたの中でまだその恋愛を整理できていないのなら、コミュニケーションという観点でその関係性を振り返ってみてください。そこに学びや気づきがあるのなら、次の恋愛に繋げてくためにも、自分なりの課題のような部分をそこからぜひ見つけてみてください。何より、あなた自身のために。


音信不通からの別れを自分の心の中で整理する時には、例えば、以下の4つのステップを踏むのが良いかもしれません。1つ1つのステップに時間がかかることもあるかもしれません。ただ、時間がかかるようなら、いっそのことそのステップにじっくり取り組むと言うことも悪くないと思います。

1. 別れを受け入れる
別れたということが心の中で受け入れられていないと、心の中を整理するのも、次の恋愛に進むのも難しくなります。いろんな事情や、想い、考えなどがあるかもしれませんが、前に進むためには、まずは一旦心の中で別れを受け入れるということが、そのスタートになります。

2. 自分を責めるのを一旦ストップする
こんな別れ方をしたのも自分の魅力がないからだ、とか、あの時あんな風にしていなければ、など、自分のことを心の中で責めることを繰り返していると、執着を手放すと言う方向に心を向けることができなくなります。心の中を整理するためにも、自分を責めることは、一旦後回しにしてみてください。

3. 相手に感謝する
相手のためではなく、自分のために、心の中で相手に感謝を伝えてみてください。と言っても、あんな奴に対して感謝するなんて!、と思われる方もおられるかもしれませんね。別れを経験したときによくあるのは、相手を責める気持ちがでてきて、心の中で相手を責めれば責めるほど、自分の中でその別れを引きずりやすくなってしまう、ということです。人によっては、その相手は許せない人、かもしれません。だったとしたら、その相手を責めたい部分はたくさんあるかもしれませんが、あえて、自分のために、感謝できることを探してみてください。理由は、そうした方が自分が前に進めるからです。心の中で相手を責めて「お前のせいで、今の私はこんなことになっている!」とやっているよりも、相手に感謝できるところを見つけて、「ありがとう。バイバイ。」ってした方が、次に進みやすくなります。

4. 執着を手放す(一番重要なステップです)
自分の心の中に、相手に対してどんな執着があるかを自分なりに見てみてください。やってみると、色んなものが出てくると思います。相手に会いたい、話したい、愛されたい、といった、相手に依存したいという想いから出てくる執着や、こんなことをされて傷ついた、あんなことを言われて傷ついた、といった、相手との恋愛の中でつけた傷から出てくる執着など。この執着が、失恋から立ち直ることを難しくさせているものの本体です。それを手放そうとしてみてください。執着を手放す、というのは、執着しているものから距離を取る、ということです。自分を責めるのではなく、距離をとろうと決める、ということが大切になります。と言っても、どうすればいいのやら、、、と思う人に向けて作った、執着を手放すためのエクササイズがありますので、ぜひ活用してみてください。以下のリンクです。


執着を手放すイメージワーク


音信不通からの別れについて、別れから学べることがあるなら学ぶ、と言うことと、次に進んでいくために心の中を整理していく、と言う2つの観点で掘り下げてみました。実際に取り組むとなると、どちらも抵抗感をたくさん感じながら、時間をかけながら、と言うことになるかもしれない、と思っています。ただ、そこで心の中を自分なりに整理できたときに、過去の自分と比べて一歩進んだ感覚を感じていただけるなら嬉しいです。ここに書いたことで、何か一つでもお役に立つことがあるなら、幸いです。