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心鈴泉-心理学とカウンセリング

人間関係、恋愛、仕事の各シーンで使える心理学についての記事を記載しています。

パートナーに強く執着してしまう

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付き合っている状態でも、パートナーに対して心の中に不安のようなものがある場合、パートナーへの強い執着が生まれることがあります。

執着があると、愛情を試すようなことを繰り返したり、パートナーが自分から離れていかないように束縛し続けたりしたくなることもあります。この場合、過剰にわがままを言って、それに応えてくれるのをみて安心しようとしたり、ルールのようなもの作って、それをパートナーに押し付けたりするケースも中にはあるかもしれません。

パートナーへの執着が強いと、パートナーに対して精神的な依存をしているような感じになります。自分がパートナーに対して不安感をもった度合いだけ、パートナーに不安感の解消に必要となる行動を要求するので、パートナー側の負担が増えます。自然とパートナー側の自己防衛が引き出されますので、なんとなくそっけない感じになったり、積極的に向こうから連絡を取ってはもらえなくなったりします。それにより、余計に不安感が出てくるので、執着が強化される、という悪循環が生まれます。


不安感を感じているとき、この不安感を感じる原因はパートナー側にある、と思うと、パートナーに対して改善を求めたくなります。ただ、改善を求めても、断られるケースがあります。理由は状況によって色々ありますが、相手から断られている限り、その不安感は解決されないことになるでしょうか?もしそう思うなら、自分自身の精神が不安定なのは相手のせいだ、と心の中で責めていることになります。

「あなたが私の言うことを聞いてくれない限り私は不幸になる。今、私を不幸にしているのはあなただ!」
という精神的な脅迫をしていることになります。精神的にパートナーに依存しているときは、パートナーのことは見えていないことが多いので、まさかそれがパートナーに苦痛を与えることにつながる、なんていうことには、気付かないことの方が多いかもしれません。

パートナーに強く執着している状態でお付き合いをしている場合、どういう形であれパートナーに何かを負担させています。今まで、どんなことでパートナーを責めたことがあるか、を振り返ってみて、そこに幼い理由で責めていたものはないかを考えてみたら、どんなものが出てくるでしょうか?

自分の精神的な幼さから、パートナーに求めていた部分があるなら、その問題の解消は、本来パートナーの義務ではなく、自分自身の課題です。自分の課題を放棄した分だけ精神的に不安定になりますが、その解消をパートナーの義務にして押し付けて誤魔化している、ということに気付くことが求められてきます。


パートナーへの強い執着と不安感があると、パートナーからの愛情を受け取りにくくなります。パートナーが愛情を送ろうとしても、不安感と執着があると、その愛情のエネルギーはブロックされてしまいますので、受け取る側もどれだけ愛されているかが感覚的にわからなくなります。どちらかというと、愛されていない、と感じやすいです。パートナーから見ると、いくら愛そうとしても、愛情を受け取ってもらえているようには見えないので、だんだん疲れてきます。疲れていくなか、愛情を受け取ってもらえない代わりに、本人の不安感の解消に必要となる犠牲的行為を求められますので、さらに疲れていきます。この悪循環を断ち切るには、不安感と執着の解消に、本人が向きあう必要があります。パートナーからの協力があった方がよいケースもありますが、主体的に動かないといけないのは本人です。


執着を手放すこと。パートナーに強く執着してしまっているとき、手放すのには強い抵抗があると思いますが、本当に欲しいものは、パートナーをコントロールすることで得られる一時的な安定ではなく、パートナーからの愛情だと思います。執着を手放した方が、パートナーの愛情を受け取りやすくなる、と言ったら信じてもらえるでしょうか?

パートナーに強く執着してしまうと、パートナーから見た時に、あなたの魅力が大幅に損なわれます。好きだから付き合っているので、パートナーにとってもあなたと一緒に過ごす時間は、価値のある時間であり、貴重な時間なのですが、執着されることでその価値が下がります。

あなたに強い執着がある場合、パートナーはあなたと一緒にいる間、愛情があるという証明をしつづける義務を負います。信頼関係があってその証明をする必要がない場合は、パートナーはあなたと過ごす時間をただただ楽しいものとして受け取ることができ、あなたの魅力を十分に満喫できます。逆に強い執着があって愛情の証明が必要になる場合は、あなたと一緒に過ごす時間、パートナーのあらゆる言動に、いちいちあなたのチェックが入ります。口には出さなくても、あなたの心の中ではチェックが確実に入ります。そしてこのチェック判定がNGになったとたん、あなたの機嫌が悪くなり、それはそこにいるパートナーのせいになります。

執着が強くなると、それに比例してあなたの心の名に地雷が増えるので、パートナーにとってあなたと過ごす時間は、あなたが地雷をたくさん埋まめた危険地帯を「あなたとのデートは楽しいよ!」と笑顔で歩くという、ものすごく難易度の高いミッションになります。価値あるデートの時間が、苦行の時間へと変わっていくのは想像できるでしょうか?この愛情証明欲求が、あなたの魅力を大幅に損ないます。愛があれば乗り越えられる?愛があるなら、そんなミッション自体を撤去してあげてください。

実際に執着を手放すということに取り組んでみたい、という方向けに私が書いた別サイト内の記事があります。心の中で行うエクササイズのようなものなのですが、執着を手放すといってもどうやったらいいのかよくわからない、という方は、色々考えるより、実際にこのエクササイズをやってもらった方が理解しやすいかも、と思っています。

執着を手放すイメージワーク


パートナーへの強い執着は、せっかくの貴重なお二人の関係性を破壊するエネルギーを持っています。執着は手放すことができれば、その関係性に自然な愛情のエネルギーの循環を呼び戻すことができるものです。お付き合いしているときに、その関係性が重たくなっているように感じるときは、執着を手放すということに、一度取り組んでみてくださいませ。