心鈴泉-心理学とカウンセリング

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相手から感謝の言葉が返ってこないときにおすすめの自己分析

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良かれと思って相手にしてあげたことに対して、向こうから感謝の言葉が返ってこなかった時に、腹がたったり悲しくなったりしたことはあるでしょうか?

感謝が返ってくるどころか、こちらのしたことに対して文句をつけてきたりダメ出しをされたり、なんてことがあったりしたら、だったら最初から何もしなければよかった、って思うこともあるかもしれません。

何か相手にしてあげて、それを相手に受け取ってもらえて、感謝の言葉のやり取りがあって、という流れがあるといい感じですが、そうなっていないということは、自分と相手との間で、どこか気持ちがすれ違っている部分があります。

相手はこういう態度をとるのではないか、という予想があるとしたら、その予想のベースになっているのは、相手はこういう人だ、という相手に対する理解です。何かしてあげた時に、ネガティブな反応が返ってくることが最初から想像できているなら、もともと何もしないはずです。そういう想像をしてなかった、ということは、相手に対する理解が何かしらずれていた可能性があります。超能力者ではないので完璧に相手の反応を想像する、なんてことはもちろんできなかったとしても、相手に対して、こういう反応であってほしい、という期待はあったかもしれません。


相手がこちらに対して、どちらかというとネガティブな反応をしているということは、こちらのことを相手も理解できていない可能性があります。自分が気分を害しているということに関して、相手がある意味無神経な反応をしていたとしたら、そこには、悪気があるというより、そこまで気分を害されるとは相手も思っていなかった、かもしれないです。

例えば、旦那様の無神経な一言で奥様がキーっとなる、というパターンが様々なご家庭で繰り返されているかもしれませんが、これは、旦那様に悪気はなくとも、奥さんの地雷ポイントを旦那様がわかっていなくて、家庭内で誤爆が起きているわけです。旦那様も最初からどこに地雷原があるか知っていれば、誤爆は防げたかもしれません。ただ、奥様の方が旦那様に「ここに地雷源があるから避けてね。」なんていうことはわざわざ言っていない、、はず。言わなくてもわかってもらわないと困る、という想いがあるからです。

この、言わなくてもわかってもらいたい、と相手に期待しているような部分があると、事故は起こりやすいです。言わないと伝わらないことって、親しい間柄でもけっこうあります。

相手のことを理解できていない部分があったり、自分のことが相手に十分に伝わっていない部分があったりすると、そこが気持ちのすれ違いを生んで、片方に悪気はないのにもう片方が傷ついてしまう、ということがあります。相手から感謝の言葉がないとき、相手を責める前に、そういったすれ違いの部分がないか、ちょっと振り返ってみるのもおすすめです。


この振り返りをするときに、最初にチェックしておいた方がいいのは、自分の中にある思い込みの部分です。自分の中では当たり前だと思い込んでいるけれども、相手にとっては当たり前ではない、という部分があると、気持ちがすれ違いやすくなります。

人間関係では、何か問題があったときに相手に変わってもらうことを期待して、心の中で相手のことを責めているばかりだと、状況が全然良くならない、ということが多いですが、自分の方に変えることができるポイントがあって、そこを動かすと状況が好転する、ということもまた多いです。

自分の中で当たり前になっていること、を動かすことはできないでしょうか?

ここは抵抗感を感じやすい部分なのですが、これを許容できた度合いだけ、相手との間にある溝を埋めていきやすいです、、、といっても何か犠牲的なことをするわけではないです。

自分の中で当たり前と思っている部分には、自分の心の中の弱かったり未成熟な部分を、ちょっと誤魔化して正当化しているような部分があったりします。

その正当化のために、ここは当たり前になってもらわないと困る、といったある意味ちょっと甘えたような部分を自分でも誤魔化しつつ持っていたりするので、そこを手放していきましょう、という話です。犠牲的になるというより、自分自身を成長させる、という感じです。

そんな誤魔化している部分なんてないよ、と言いたい気持ちが出てくることもありますが、ここはできれば真摯に向き合った方が、受け取れる部分が大きくなります。自分の心の中を分析してみてください。感謝してくれない相手のことを責めようと思っていたら、自分側にそのまんまそれがブーメランで返ってくることも、この分析では出てくることがあります。

たとえば、感謝の言葉をいうのがおっくうで、めんどくさがっているだけなんじゃないの!、と心の中で責めていたら、自分の方も、相手に言うことがおっくうで、めんどくさがって伝えなきゃいけないことを伝えていない部分が見つかる、という感じです。いやいや、相手より自分の方がまし、とか、正当化の言い訳がたくさん出てきたりもしますが、今は誰かに弁明を聞いてもらうような状況というより、自分の心と向き合っているだけですので、正直になってみてください。

完璧な人なんていないですので、自分に対して甘くなっているような、未成熟な部分は何かしらあるものです。ここで自分を責めてしまうより、自分にもまだまだ甘ちゃんな部分があるんだなあ、というくらいの認識で良いと思います。

そうすると、相手にダメな部分はあるけれども、自分にもダメな部分があって、どこかお互い様ともいえるかも、という感じの、余裕というか、隙間のような部分が心に生まれてきます。その隙間がそのまま自分が成長する要素を入れるための空きスペースになります。

自分の中で当たり前になっていた部分を動かそうとしてみて下さい。空きスペースができた後であれば、考える余地があると思います。どう変えるのがいいでしょうか?


当たり前になっている部分をちょっとでも動かすことができたら、自分と相手の間にあるコミュニケーションで変えたほうがいいところを、振り返ってみてください。

相手に対して理解が足りていないところはないでしょうか?
自分が相手に理解を求める前に、伝えられていないことはないでしょうか?
伝え方に工夫ができるところはないでしょうか?
振り返ってみたら何かしら思い当たることが出てくると思います。


相手から感謝の言葉がないことに、何かネガティブな感情を感じた時には、自分の中で当たり前になっている部分や、自分と相手との間のコミュニケーションで変えられるところはないか、一度じっくりと分析してみてください。

そこで自分が変化を起こせた分だけ、相手から感謝の言葉がないことに対してネガティブな感情を感じていたところから前に進んで成長していくことができます。