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心鈴泉-心理学とカウンセリング

人間関係、恋愛、仕事の各シーンで使える心理学についての記事を記載しています。

好きな人を忘れる方法

心理 恋愛

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好きな人のことを忘れたいとき、気持ちがすぐに切り替えられる方が楽ですが、なかなかそれも上手くいかない、といったこともあると思います。好きな人のことを忘れられないでいると、日々の暮らしが色あせて見えたり、次の恋に気持ちが向けられなかったり、心の中が空虚な感じになってむなしさを感じる、などなど、他にも様々なネガティブな感情や感覚を感じやすくなります。自分の中にある誇りのような部分が、失われてしまうような感覚を持つ方もいらっしゃるかもしれません。

好きな人のことを心の中で整理していくためには、自分の心の中にある執着を手放すこと。気持ちが切り替わえられないのは、心の中に執着が根強く残っているためですので、この部分をいかに手放していくのか、というのが好きな人を忘れるときにカギになってきます。

ただ、大好きな人との別れはとても悲しく、どうしてもその人の事を心の中で強く求めてしまうものかもしれません。今すぐ会いたいという気持ちが出てきても、それが叶わなかったり、一緒にいて楽しかったときや、愛されていた日々の思い出に浸ってしまったりして、寂しさが心に溢れてどうしようもない気持ちになることもあるかもしれません。

自分が今まで生きてきた人生の中で、他の誰よりも特別だった人との別れであれば、なおのこと気持ちを手放すことが難しくなります。まるで自分自身の心の中に占めている、最も大切な部分がなくなってしまうような感覚があがってくることもあります。そういうとき、心の中にぽっかりと穴が開いてしまうような気持ちになりがちなものかもしれません。

大好きだったその人の事を本当は助けてあげたかった、という想いを持たれる方もいらっしゃるかもしれません。近くにいて、その人の心の中にある弱さや、心に痛みがあるような部分をもっと支えてあげたかった、といった心残りのようなものがあると、その感覚を別れた後も引きずりやすくなります。それが強いほどに好きな人を忘れにくくなります。

好きだった人に対して、強いネガティブな想いを抱くかたもいらっしゃるかもしれません。許せなかったことや、今でも心に引っかかっているその人の言動に心が縛られてしまって、恨みであったり、嫉妬の感情だったり、その人の事を心の中で責める気持ちが強いばかりに、余計に好きだった人に、心がとらわれてしまうようなケースもあります。こういったこともまた、好きな人への執着の形の一つ、といえるものかもしれません。執着が強いと、好きな人の事を忘れたくても忘れられない、というような葛藤が心に生まれることもあるかもしれません。

好きな人を忘れるときに、ひっかかってくるこの様々な感情の部分を上手く昇華していくことで、好きな人のことを心の中で整理していくことができます。そのためにカギになってくるのが、執着を手放す、ということと、自分を変える、ということです。それぞれ記述していきます。


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1.執着を手放す

執着を手放すというのは、好きという気持ちを投げ捨てるというのとはちょっと違って、執着している対象から、心理的に距離をとる、という感じになります。心理的に距離をとる度合いをグーンと上げていくと、普段からあんまり意識することがなくなり、そこに心がとらわれる感じではなくなっていき、心が軽くなっていきます。

仮に、執着している対象がふっと意識にあがってくるような機会、例えば実際にその人が視界に入ってくるとか、声が聞こえてくるとか、そういうことがあったとしても、執着を手放して心理的に距離が取れていると、それについて大して気にしなくてよくなります。必死で、その相手を意識しないように頑張る必要もなくなるような、そんな意識の状態です。

その意識の状態になるための方法を、以下の3つのステップに分けて記述しました。
・感謝する
・執着を手放すエクササイズ
・今を楽しむ

・感謝する

自分の心の中で、好きな相手に感謝を伝えてみてください。相手に対して、ネガティブな感情もたくさんあると思いますが、それらはちょっとわきに置いて相手に感謝できる部分を、探してみてもらってもいいでしょうか?

やっていて心の中で、相手にその感謝を伝えるところをイメージすると、心がふわっと軽くなるような感覚を感じることができます。これは実際にやってみてください。

心の中で相手を責めて、
「お前のせいで、今の私はこんなことになっている!」
といった感じの重たい思考を抱いていると執着を引きずりやすくなります。相手に感謝できるところを見つけて、
「ありがとう。バイバイ。」
っいった感じの想いを抱くと、執着を手放して次に進みやすくなります。

もしかしたら、感謝しようとしても、相手を責めたい部分の方ばかりをたくさん思いつくこともあるかもしれません。その場合もあえて、自分のために、感謝できることを何かしら探してみてください。

・執着を手放すエクササイズ

以下の①~⑤のエクササイズをやってみて下さい。

①自分への問いかけ
以下の質問を順番に自分に問いかけてください。
・執着を手放すことができますか?→はい、いいえで答える。
・執着を手放しますか?→はい、いいえで答える。
・いつ手放しますか?→いつ手放すかを答える。
答えるのは即答で、直感で思いついたことで答えてください。答えはいいえ、とか、無理、といったネガティブなものでも全然OKです。何回か繰り返してみて、自分の心がほんの少しでも軽くなる、というのを感じてみてください。

②執着の代わりに受け取るもの
執着を手放すと、心の中にスペースが生まれることになりますが、よくあるのは、せっかく執着を手放したのに、空いたスペースにまた同じものが入ってくる、ということです。それを防ぐためにも、自分の成長につながるようなことで、執着を手放すかわりに受け取りたいものを、何かあげてみてください。
※後で使うので、何かにメモしておいてください。

③執着を手放す宣言
心の中で執着している相手を強くイメージしてください。イメージできたら心の中でこう宣言してください。
「私はXXへの執着を手放します。」
宣言したら心の中でイメージしたものから一歩離れてください。離れたときに、自分の中から色んな感情があがってくることがありますが、これは執着を手放すプロセスが進んでいる重要なサインです。ただ、その感情のままに感じてあげてください。

④相手への感謝
イメージの中で感謝の言葉を相手に言って下さい。感謝を伝えたら、相手はどんな反応をするのかも、想像してみてください。感謝を伝えたら相手からさらに一歩離れてください。

⑤手放して受け取る宣言
執着を手放す代わりに受け取るものを心の中で読み上げてください。(※先ほどのメモです。)
「私はXXへの執着を手放す代わりに、○○○を受け取ります。」
宣言したら心のイメージの中で、相手からぐ~んと離れて距離をとってください。相手が見えなくなるまでどんどん離れてください。

①~⑤をやってみて、どんな感じがするでしょうか?
やる前と比べてみて、心が軽くなった、とか、ちょっとすっきりした感覚があったら一歩前進です。自分がちょっとでも良くなった部分として、どんなものがあるか心の中を見てみてみるのもお勧めです。

執着は一度手放しても、自分の心の中にまた執着が戻ってくることがありますが、その場合はエクササイズ再度やってみてください。①なんかはそれほど時間を使わず、わりとお手軽にできるので、それだけやる、といったものもOKですし、①②を省略して③~⑤だけやる、というのもOKです。大切なことは執着を手放す感覚を、もう一度、思い起こしてもらう、ということです。繰り返すことで、より執着にとらわれにくくなっていきます。

・今を楽しむ

今を楽しむために、自分のやりたいことって何だろうって考えてみたら、どんなものが出てくるでしょうか?
何も思いつかない場合は、直感を使ってぱっと頭にひらめいたことを、いくつか紙に書いてみて、その中でよさそうなものを選んでみてください。自分のやりたいことを熱中するくらいにできると最高です。

いくつか例を挙げるとこんな感じです。自分がやりたいと思えることなら何でも良いと思います。ヒントになれば幸いです。
・海外旅行や国内旅行。行ったことのない土地に行って、刺激を受ける。
・引っ越し。新しい土地で、新しい生活を始める。
・行ったことのないカフェにいったり、前から気になっていたバーやレストランに行く。
・新しい趣味を始めてみたり、やったことのない習い事に挑戦する。スポーツやジム通いなど。
・何か資格をとることに挑戦する。
・料理する。少し手がかかるようなものを作って、友達を呼んでホームパーティーをする。
・ヨガや瞑想、禅などに挑戦する。最近では、マインドフルネス、なんていうのもありますね。心穏やかな時間を過ごす中で、自分自身の内面を磨くのもいいかも。

大切なことは、今を楽しむ、ということです。何かやりたいことに集中することで、相手に対しての執着を手放すプロセスがよりスムーズに進みます。やりたいことをやることは、自分の人生を充実させて、自分自身がより魅力的になっていくことにもつながります。

 

2.自分を変える

執着を手放すエクササイズの中に、執着を手放す代わりに受け取りたいもの、というのがありましたが、それを実現していけるよう自分を変えていくことで、執着を手放した状態を根付かせることができます。

執着は一旦手放したと思っても、ちょっとした出来事をきっかけに、よみがえってくることがあります。本当に手放せているかをテストされているかのような出来事に、心が揺れることもあります。執着をそこで感じたとしても、もう一度手放せばいいのですが、執着がもう必要のない状態に自分自身を成長させておくことができると、その出来事自体が起きにくかったり、仮にそんなことがあったとしても関係ないと言える、抵抗力のようなものを身に付けることができます。好きな人を忘れるために、自分自身を変えて成長させていくというこの取り組みは、次の出会いにつなげていくための糧にもなっていきます。
(この取り組みは、好きな人とうまくいかなくなった状態からの復縁を考えるときにも、プラスになってくるものだったりします。)

そのための最初の第一歩となるのは、好きな相手との出来事の振り返り、です。好きな相手とのことを振り返ってみて、自分の中でこれは良くなかったなと思える部分から、自分が良くやってしまっているパターン、というのを見つけてみてください。これは、良くないパターンだな、と思えるものに気付いたら、そのパターンをどう変えるのがいいか考えてみてください。

例を一つあげると、自分がよくやってしまっているパターンとして、好きな相手と付き合っていても寂しさを感じることが多く、依存的になってしまいがちで、そのうち相手から重たいと思われて、だんだん距離を置かれてしまう、といったものがあったとします。自己分析した結果、自分に自信がなくて、自分が相手にとってあんまり魅力的ではないんじゃないか、という感じがしていて、それもまた良くないので、そういうところも含めて変えていきたい、と思ったとします。

このパターンの場合、どう変えるのが良いでしょうか?
例えば、、、相手に対して依存的になるのではなく、もう少し自立していて精神的に今よりも成熟した状態に成長することで、相手から重たいと思われるのではなく、相手から一緒にいたいという感じをもっと持ってもらうようになり、寂しさも今ほどには感じなくなっていくようになりたい、、、といったものも良いかもしれません。
(あくまで一例です。)

パターンをどう変えるのがいいだろうか、というのを考えるときに、一緒に、自分自身をどういう風に変えるのがいいだろうか、というところもセットで考えてみてもらえれば、と思います。

振り返りが終わったら次にやることは、自分を変えるということを実行に移していくためのアクションです。
自分が変わったところを心の中で想像してみて、そこをゴールとしたときに、どのくらいの時間があればゴールにたどりつけそうな気がしますでしょうか?
なんとなくでもいいので、だいたいこのぐらいにはゴールに手が届きそうだな、という時期を予想してみて下さい。時期が予想できたら、そのときまでにゴールにたどりついているところを心の中でイメージしてみてください。イメージはできるだけ具体的に、できるだけ鮮明にしてみて下さい。イメージができたら、そのイメージを実現するということを心の中で宣言して下さい。こんな感じです。
「私はXXXXまでに、XXXXします。」

時期とゴールを宣言したのはいいものの、自分の心の中を探ってみた時に、本当にそこにたどり着けるのだろうか、という想いがでてくることがあります。この疑いのあるような部分を抱えているのと同時に、そこにたどり着けるということをできれば信じたい、という想いもあると、心の中でその2つのパワーがぶつかって、相殺される感じになります。

疑いの方が強ければどうなるのかというと、上手くいかない感じがしてしまうことから、自分を変える取り組みに対するモチベーションのようなものが下がって、何もしない、という風になることもあったりします。もしくは、取り組みを行ったとしても、どうせ上手くいかないだろう、というような感覚が出てきて、それが心の中で足を引っ張ることになって、結局うまくいかない、という風になることもあります。ある意味では、心の中に2人の自分がいるような感じの状態ですが、この2つを統合するイメージを持てるようになるためのエクササイズがあるので、できればちょっと試してもらいたいです。それは、以下の2つのステップで行います。

①2つに割れたハートをイメージする
座っている状態で始めてほしいのですが、まずは目を閉じて、信じたい自分と、疑いの気持ちがある自分の両方が、自分の心の中にいる、ということをイメージしてみて下さい。
信じたい自分はどんな表情をしているでしょうか?
疑いの気持ちがある自分は、どんな表情をしているでしょうか?
それぞれの自分は、イメージの中で、どんな姿をしているでしょうか?

右手を上に向けて右膝の上に、左手を上に向けて左膝の上において下さい。右手の上に、信じたい自分がいる、というイメージを持ってください。左手の上に、疑いの気持ちがある自分がいる、というイメージを持ってください。それぞれの手に、自分の中にいる2つのハートの部分をイメージできたら、次に進みます。

②2つに割れたハートを統合する
右手に信じたい自分を、左手に疑いのある自分をイメージしたまま、両手を、胸の前で合わせてください。両手を合わせたときに感じる、手の温かみを感じてみてください。両手を合わせたまま、2つに割れたハートが、1つになっているのをイメージしてください。そのハートが1つになったことで生まれる温かみを感じてみてください。
どんな感覚がするでしょうか?

疑いの気持ちのある自分は、慎重になっている自分です。幸せになるために、もう傷つきたくないと思っている自分です。このハートの目的は、幸せになることです。
信じたい自分は、幸せになるために成長したいと思っている自分です。このハートの目的も、幸せになることです。

2つのハートが1つのハートになっている状態をイメージして下さい。その統合されたハートの目的も、幸せになること、です。統合されたハートから、力があふれ出てくる様子をイメージしてください。そして、心の中で、こう宣言してください。
「私は、2つのハートを統合し、ゴールに向かっていくことを選択します。」

宣言した時に、どんな感じがするでしょうか?
そのハートが統合された状態が、あなたの本来のハートの状態です。疑いと信じたい気持ちの両方が出てきて、一時的に分断されていたような部分もあったかもしれませんが、もう一度、その本来のあなたに戻った感覚を、今、味わってみてください。これでエクササイズは終了です。

ハートが統合されて、ゴールに向かうためのパワーが分散しない状態になると、好きな人に執着している状態から、自分自身を成長させて次のステージに向かっていくということをスムーズに進めていきやすくなります。

これに加えて何か継続的にやっていく習慣のようなものを新たに作る、というのがおすすめです。習慣的に当たり前にやっていることというのは、自分が普段考えていることに影響し、自分自身の普段の態度に表れ、周囲に自然と影響を与えて、自分に降りかかってくる様々な現実を作り出していきます。

ゴールにたどり着くときに、自分がやること以外に、自分に訪れるラッキーさだったり、周囲の人たちから受け取るもの、といったある意味外部的な要素が必要になってくる場合は、それを招き入れるために自分が起こす変化のような部分が必要で、もし、それを可能にできるとしたら、どんな習慣を自分に取り入れるのがいいか、ということも考えてみてください。

より良い習慣を取り入れて継続していくことは、ゴールにたどり着くための近道になります。達成困難に思えるようなゴールほど、この習慣を取り入れるという部分は大切になってきますので、ぜひトライしてもらえれば、と思います。


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好きな人を忘れるときにカギになってくる2つの要素。執着を手放す、ということと、自分を変える、ということを書いていきました。

後半の、自分を変える、に関しては、好きな人を忘れるだけではなくて、その先につながってくるものも見据えて効果のありそうなものも書いたので、ちょっと詰め込みすぎた感もあったのですが、いかがだったでしょうか?
エクササイズとかめんどくさいと感じた方もおられたかもしれませんが、好きな人を忘れたいときにはおすすめのものですので、ぜひトライしてもらえれば、と思っています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

セドナメソッドについて
「手放せますか?→はい/いいえで答える。手放しますか?→はい/いいえで答える。いつ手放しますか?→答える。」の部分はセドナメソッドを使っています。セドナメソッドについては本も出版されておりますので、興味のある方は読んでみて下さい。

新版 人生を変える一番シンプルな方法―セドナメソッド

新版 人生を変える一番シンプルな方法―セドナメソッド

 

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